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『全領域異常解決室』8話レビュー/興玉(藤原竜也)の正体は興玉神じゃないの⁉︎
興玉(藤原竜也)は人の善悪が見分けられる力以上の能力を持っているように見えたけど、「そうか、そういうことか!」という事実が判明。
そんな彼の正体を暴くため、月読命(石田ひかり)はヒルコに利用された模様。
それが8話では衝撃的な展開だったわけだけど、どうも興玉の正体がアレというのもフェイクな気がするんだけど……。
アレが消えると、起こる現象があるらしい。
ヒルコの目的はそれ。
だけど、アレが誰なのかは神々を含め誰も知らない。
だからヒルコはとりあえず手当たり次第、神たちを始末していたのではないか?(それが初回から言われている連続神隠し事件)という気がする。
いやー、でもアレが興玉ね……。
実は興玉だけアレが誰なのか知っていて、守るために自分がなりすましているのでは?
なんてことを考えた。
ちなみにこのドラマでは、神とヒルコの対決を描く中で、人間の心が現代ではひどく醜くなっていると主張している。
人を守ることが使命である神であるにもかかわらず月読命はすっかり人間に絶望してヒルコにつけ込まれてしまった。
相手がそれを見聞きしてどう思うかなんて推し量ることなく、SNSなどで簡単に人を傷つけることができるようになった世界。
あまりにも短絡的で場当たり的な快楽を求めて、それ以外のものは拒否する……。
テクノロジーのおかげでそれが容易になってしまい、人間の醜悪さが色濃くなった世に月読命は幻滅してしまった。
でも人間の醜さなんて今にはじまったことではないし、テクノロジーがあったからこそ人の思いやりがわかった出来事もあると思うんだけど。
小夢(広瀬アリス)じゃないけど、私もなんだかんだ人を信じてる部分はある。
最終回まであと2話。
人間の良さを神々が改めて認識するような結末になるといいなぁ。