第1章:何もかもがうまくいかなかった新婚時代(第1節:念願のはず。なんで結婚しちゃったんだろう)

《おむすびで人生が変わった話マガジン》の第1章です。

1章はおむすびと出合う前の暮らしっぷりや仕事っぷりを書いています。

心がほどけるおむすびをはじめる10年以上前に遡ります。



念願の人事職は天職!

中学生の時「教員になる!」と決め、その信念を貫いて高校では学長推薦で体育大学に進学しました。教育実習中恩師に言われた「お前のような教員を子ども達は待っているけど、上からは叩かれるぞ〜」
その一言で就職することにし、教育業界の営業職に就きました。

教育業界の営業という仕事は、学びのきっかけを提供はできても成長へのプロセスに携わることができないことをもどかしく思い、キャリアカウンセラーの資格を取得し人事コンサルアシスタントを経て人事職へと転職しました。

念願叶っての人事職。当時は結婚してすぐだったので面接では「ご結婚されてすぐなんですね〜」なんてセクハラめいたことも言われたりして。それでも採用されたので、なおのこと「しっかり仕事しなきゃ」「結果残さなきゃ」と力んでいました。

だからなのか新婚だったのに夫と一緒に出社するのを拒んだり。(仕事モードに切り替えるため)

大阪出張で1週間家を空けたり。(二人の時間より仕事優先)

よく浮気されなかったなwと思うほどの仕事人間に成っていきました。


それくらい人事職に就けた喜びと、さらに仕事の内容が当時のわたしには合っていたんでしょうね。

人事の仕事って、会社(社長)の言い分と採用されたい側(または社員)の言い分を取り持つことが多いのですよ。だから公平性とか対等性というのがとても大事。この気質、わたしにはすごくあります。出来るだけ誠実にお互いの言い分を受け止めて、形にしていく、すり合わせていく、っていうね。

さらに新卒採用スタート年から任されたため、学生の大事な節目に関われることへの喜びがありました。教員になりたかったのは「やりたい」「なりたい」を誠実に本当のやりたいことへのサポートをしたかったから。なおのこと丁寧に誠実に関わりたい。それが明らかに他社との差別化や口コミとして評価されたし、それがすごいやりがいになって数字としても成果を出していました。だからほとんどのことを犠牲にして必死にやっていました。



なんで結婚しちゃったんだろう

犠牲にしていたのはプライベート。家庭が完全に疎かになっていました。20代後半・30代前半の働き盛り共働き夫婦ならよくあることかと思いますが、それがわたしにはめちゃくちゃ苦痛でした。

家のこともやりたいのにやれる時間がない。これがすごく嫌でした。(のちにこれは月星座が関わっていることがわかるわけですが)雑然としている家に帰ると文句や喧嘩ばっかり。

雑然としている空間が本当にイヤ→帰らなくなる→外食が増える→体がおかしくなる

という悪循環が新婚早々スタートしました。

ある時は、夫と待ち合わせをしていた時、向こうから歩いてくる彼の覇気の無さにびっくりしたことがありました。海外留学から帰ってきて意気揚々と仕事をしていた面影がひとかけらもなくなっていた。もしかしてわたしもなんじゃないか?!そうしてしまったのはわたしなんじゃないか?!暮らしっぷりがひどいことになっていることを自覚しだした出来事です。

さらに仕事では、すごくやりたくて選んだ仕事だし多分適性も高いはずなに、苦しみが増えていきました。

会議で男性上司(課長・部長・副社長・社長総勢10名以上)に女子ひとりで囲まれる、ということがありました。新卒採用方針についての会議だったと思いますが、とにかく誰も味方がいなかった。直属の上司でさえ。当時のわたしにももちろん至らぬ点があったと思いますが、、、だとしても、悔しくて悔しくて泣くとか絶対だめとわかっていながら堪えられず歯を食いしばって下を向いて涙を流しながらエレベーターに乗った記憶があります。

大阪支社への出張で東京駅で新幹線に乗ろうと移動していた際、階段で転んで動けなくなったこともありました。ちょっとつまづいて転んだだけだったんですけど、体が動かなくなったというか。すぐ起き上がれなかったんですよね。瞬間、心の中で「もうムリ。。。」って呟いていた自分がいたんです。その”間”の分、立ち上がれなかった。だけどそんな呟きは聞かなかったことにして大阪へ行きました。

家庭を大事にできていない自分。パートナーを大切に思えていない自分。適性のあるはずの仕事がうまく行っていない理由がわからない。人間関係への憤り。たくさん稼いでいるはずなのに浪費ばかりでお金が貯まらないことへの焦り。

とにかく悪循環であることはわかる。

だけど、この仕事は自分にとって天職のはずだ!

そう信じて疑うことなく、それは執着にも近い観念で、毎日仕事に没頭していたのでした。

おむすびを食べて泣いた日の話しに続く。

今のあなたのために。あなたの次世代のために。採種や栽培、堆肥づくりに必要な資材を買ったり、本当に心地よい環境にするために使わせて頂きます! 応援ありがとうございます♡感謝します☺︎