【開催報告】森と畑の子どもキッチンプログラム〜TANE〜DAY5
今日を除くと、残すところあと2日。
今日のプレゼンテーションが通らなかった場合、次回のレッスンで修正をし、その次がもうプレゼンテーションになります。
もしそこで企画が通らなかったら
日程にはないけど集まって開発を続ける
諦めてやめる
の二択になります。
この話をすると一氣に緊張感が走りました。ま、例年そうなんです。
期限が決まっている、というのは、実はなかなか負荷がかかるわけですよね。
だって時間は有限で、とても貴重なものでしょう。いつまでもできると思うなよ?いつまでも生きていると思うなよ?
それって子どもにはまだちょっと理解しがたい感覚なんですよね。
だからわたしは毎日のように「早くしなさい」を我が子に叫んでいるわけですw
試作をつくる
1回目のプレゼンに向けてのレシピはほぼ完成しています。
家で練習している子はもうレシピが頭に入ってる。食材の分量だけしっかり確認しておきます。
家で練習をしていない子(実は宿題で復習すること、手を動かしておくこと、は出ている)は、ついて来られない、というよりも足を引っ張ったり、することがなかったりしてしまう。
DAY5くらいになるとその差が顕著に出てきます。
ある男の子は家で全くやっていないし、テキストだって当然開いていない。
まぁそんなことは想定内なのですが(笑)だからこそ丁寧に伝えます。
やらなきゃいけない、という義務感だけの宿題とは違うんだよ。
ここで出る宿題をやらないことは、自分はもちろん答えられなくて恥ずかしいし思いをすることもある。でもね、自分だけが困ればいいだけのことじゃないんだよ。
一緒に取り組んでいる仲間の、一生懸命やりたい人の氣持ちを下げてしまうこと、わかる?
宿題をやってこなかったことに悪氣はない。でも士氣を下げている。
悪氣がない方が厄介ですよね。
そして今回改めて感じたんじゃないかな。
一緒に作りあげたい、このチームに参加して最後までやりたい。自分だけやらないわけにはいかない。
そう思うなら、一緒に作りあげるための準備をしてくること。それしか選択肢はない。(とわたしは思っていますが)
さて、次回どんな様子を見せてくれるでしょうか。
わたしは、できない子、やらない子に合わせることはしません。待つことはしますが、合わせることはしない。
できる子にはどんどんやらせるし
やりたい子にはどんどんやらせます。
準備できていない子には自分で何ができたらいいか考えさせ、自ら今の自分でできることは何か、問いかけ動かします。
やりたくないならやらなくてよし。なだめてやらせることもしません。
そのかわり邪魔してくれるなよ?という姿勢です。
プレゼンの練習
おとなだって嫌ですよね、自分が前に立って何か発表している姿を見るの。
「こんな声小さいの?」
「フラフラしすぎ」
「元気ない」
「目がヤバイ」
ちゃーんと自分を直視して受け入れています。言い訳とか一切しない。エラいよねぇ。
だからどうする?って聞くと
「声を1.5倍大きくする」
「まっすぐ立つ」
「テンションあげる」
「目を見て話す」
すごいじゃん!わかってるじゃん!!!
逆に感心しました。
さて本番!
話す内容がとんでしまったり
順番間違えたり
それこそ、声を出そうとしても緊張して出なかったり。
初めての体験でいろいろ課題はありましたが、まずは無事終えました。(お疲れ様!)
そしていちあんの市川さんご夫妻のフィードバック。
何人か見学をしていた親御さんが「私が試作したくなった・・・」というくらい、お客様扱い一切なしのアドバイスとフィードバックを頂きました。
わたしも会社員をやっていた時期があるのでプレゼンはもちろん多々経験しているんだけど
「共に作りあげましょう」「良いもの作りましょう」
とか
「率直に意見交わし合いましょう」
なんて場にあんまり遭遇したことないんですよね。
女性1:男性2
とか
年齢差が明らかに開いていたりすると、顕著だったりして。
まぁ、当時のわたしの在り方が問題だったことは否めませんがw
子ども相手に
知識の有無に遠慮なく(当然分かるように説明してくれて)
技術や味覚に関する情報を出し惜しみなく伝えてくださり。
いつも市川さんご夫妻の懐の深さと、目の前のことを真摯にかつ楽しむ姿勢には頭が下がります。
プレゼンの意義
チームで動く、って
同じことを同じようにできるようになる、ではないですよね。
仲良く、って
いつも笑って隣にいることじゃなくて
率直に誠実に関わり合おうとすること、関わり合うことで信頼し合えるようになることかな、と思っています。
それをやり合ってチームになっていく、って感じがします。
そのプロセスには個性が出てくるしね。(誰かに合わせるようにしちゃうのって何歳くらいから何だろ。。。。)
今回のプレゼンが、率直に関わり合う、個性が発揮される、そのきっかけになったらいいなと考えています。