ナルコレプシー
いくらかのサイクルで、自分という人間のえぐみにむせかえるときがある
その輪郭は朧気なくせに、香りだけはやけに強烈でとたんに目眩
自分から自分がだんだんと離れていく
いたたまれなさを抱えながら、波が寄せるのを待っていて
酸素 酸素 酸素
そんな自分も自分だと 言い切れるほどの強さをどうにか手繰り寄せるように
完熟だけがおいしい果実なのか 問うしかない
今日は楽しいことがあった
嬉しかった言葉が 頭を行ったり来たりしている
波が 波が 遠くのほうで 跳ねた
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