あそこは本当に事務室なのか? #8
ひかり屋には事務室というお部屋がある。名前のとおり、事務の人が事務のお仕事をするお部屋だ。
しかしこの部屋には、機能的な事務用品以上に、様々な生き物たちが多く生息している。
「あそこは本当に事務室なのか?」
いろいろ噂が飛び交う中、今宵はその真相に迫っていきたい。
いきものFile 1:サトーさん
事務室の生態系の中ではボスに位置づけられている。ときどきネコとネコ語で話す場面を目撃されている。文字数の関係上、詳細は割愛させていただくことをお許し願いたい。
いきものFile 2:ザリガニ君
事務室の片隅で二回目の春を迎えているアメリカ野郎。たびたび訪れる猫たちに命を狙われるも、鉄壁のディフェンスで生き長らえている。最近、安全柵もついてリラックスムード全開だ。今年の夏も、小麦色に日焼けするのを心待ちにしている。
いきものFile 3:空気清浄木 ウィルマ
「私は空気をきれいにします!」
の宣言通り、濁った事務室の空気をクリーンにしてくれる頑張り屋さん。しかし観てのとおり、今年の冬は頑張りすぎた模様。現在ドーピングしながら療養している。
いきものFile 4:どんぐり子
拾ってきたどんぐりの実に、「おおきくなあれ、おおきくなあれ」と、サツキとメイのような呪文を唱え踊り続けてみたら、ホントに芽がでてきてしまった。映画のような巨木に育つのではないかと本気で心配している。トトロおそるべし。
いきものFile 5:甘い匂いに誘われたカブトムシの幼虫
※念のためモザイク処理してます。ご覧になりたい方は薄目でどうぞ。
昨年から、少し背の高い私の背中あたりで成長している幼虫たち。甘い匂いのような加齢臭を嗅いですくすくと育っている。成虫になっても、生涯忘れることはないでしょう。
今は個室も準備されていて、真夏に向けて少しお金の匂いを漂わせ始めている。
※お金の匂いがプンプンし始めて事務室の前でニンマリするひかり屋の 哀川翔⤴
いきものFile 6:たまにCATS
地方にいながら、ひかり屋にはたまにCATSがやってくる。集客率も高く、事務室が満員御礼になることもしばしばだ。その傍らで、アメリカ野郎は体をを震わせ息を止め存在を消している。
ごめんねザリガニ-。ゆるしてザリガニー。だって、きになるだもん。
いきものFile 7:その他の緑たち
大小その他の緑たちが部屋には生息している。絨毯が緑なので上からみるとあまり目立たないが、決して主張し過ぎないのが彼らの流儀だ。空気清浄機の隣で空気清草木としてひっそりと生きているダンディーな奴ら。
さて、「あそこは本当に事務室なのか?」
を検証してみると、事務室のような生物室、もしくは生物室のような事務室というのが適当だろう。
今後さらに手広くなりそうな気配もするが、どこに向かおうとしているかはカブトムシと哀川翔に聞いてほしい。
ただとにかく、人がよく集まり出入りする場所であることに違いない。
という事務室なのだ。というか、それでいいのだ。