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口下手な自分が、9回のイベントに参加した一年
人と話すことに苦手意識がある。ゆっくり考えて文章にすれば言葉にできるけれど、瞬発力の求められる会話がとにかく苦手だ。
自分のことを話すのも苦手だし、上手く話せなくて後から落ち込むこともしばしば。昔からそうだった。もっと話してみたい、仲良くなりたいと思っても、上手く会話できずになかなか距離が縮まらない。自分の考えや想いを伝えたいのに、上手く話せない。今まで何度も克服したいと思っては、挫折してきた。
そんな口下手な私が、今年はマルシェに出店しようと意気込んでいた。不安もあったけれど、作品を手に取って見て欲しかったし、直接お客さんとお話してみたかった。それに、苦手だからと諦めず、ちょっとずつでも克服したかったから。
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今年最初に出店したマルシェでは、とても緊張していて、はじめは「こんにちは」と挨拶するだけでやっと。まともに会話できず、やっぱり私には難しいのかなと逃げたくなった。
初めて作品が売れたとき、嬉しさと安堵でやっと緊張が解けてきたのを覚えている。まだまだ接客は下手だったと思うけれど、あたたかいお客さんたちやイベントの雰囲気のおかげで、なんとか一日を終えることができた。終わって感じたのは、「楽しかった!」という晴れやかな気持ちだった。
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それから回数を重ねるごとに慣れていき、だんだんと肩の力を抜いてイベントを楽しめるようになってきた。お客さんと雑談を楽しんだり、キッチンカーのフードを楽しんだり。
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お客さんにわくわくしながらお買い物を楽しんでもらえるように、自分も楽しむことを大切にするようになった。
つい先日のマルシェでは、今までずっとお客さんと話しているのを見ていた夫から、「接客うまくなったね」と言われるまでに。
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「今年、3回はマルシェに出たい」そう思っていたけれど、振り返ってみれば、1年で9回もマルシェに出店していた。
最初は挨拶だけで精一杯だった私が、気づけばお客さんと会話を楽しめるようになっていた。やさしくあたたかい、お客さんたちのおかげである。
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接客上手な人からしたら、まだまだかもしれないけれど、私にとっては大きな進歩。それに、このくらいのほど良い距離感で人と話すほうが、自分にとって心地いいのだと気づいた。
苦手を克服したとは言えないけれど、場所を変えたり、視点を少し変えたりすることで、ちいさな光が見えてくることもある。
限られた環境のなかで苦手と感じていたものでも、今までの枠から外れて新しい道に踏み出してみることで、前向きに取り組めたりする。
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「会社員」という枠から外れ、自分でお店を始め、新しく見えてきた景色。最初は新鮮で、ふわふわした気分だったけれど、やっと自分に馴染んできて心地よい場所になってきた。
枠から外れていても、自分にしかない道を歩んでいきたい。進む道のなかで感じることや、出会うものを大切にして。苦手なことにも、楽しみながら取り組んでいける道を探していこう。
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