泥流地帯を読んで
三浦綾子さんの泥流地帯を読みました。そこで感じた日本人の気質。
このコロナでも日本はロックダウンもしない、GPSで行動を監視することもない中で、世界の偉い学者さんたちは「日本がコロナによる死者が少ない理由がわからない」と言っているそうです。
「自粛制限」と言う範囲の中で、ゴールデンウィークでも人はほとんど動かないでいられたのはどうしてかな?とふと思った時、
この本を読んで、「うん、なんとなくちょっとわかった気がする」と言う気分になりました。
和を尊ぶ日本人
日本は島国で昔から自然災害が多かっただけに、どうしても個々が団結しないと生きてはいけない環境にあった。それだけに輪を乱すような振る舞いをすると、村八分にあったりして生きていくのは非常に困難だった。
だから現代の震災後にも、スーパーにきちんと列に並ぶ日本人の姿が海外メディアで称賛されたのだと今更ながら改めて感じたりした。
つい私も言っちゃう「日頃の行いが良かったから」
「日頃の行いが良かったから!」と悪気もなく使ってしまうことがあるのですが、それならば他にも同じだけ一生懸命頑張っている人が何も報われなかった時に「あなたは日頃の行いが悪かったから仕方ないよね」とは言えない!って心底思った。
言葉は人を勇気付けるものであり、同時に刃物にもなると。
昨今のSNS然り。
真面目に生きてることが損したと感じる時
ここは私は度々感じる部分が!!
例えば、二股三股をして恋愛を楽しみつつも、最後は幸せな結婚をしている人とか(私のひがみも混じってはいるが笑)そして就職氷河期でも、立派な就職先に内定もして。
こういう人を見ていると、自分と比較して「真面目にコツコツ生きてきたのになんでだ・・」と落胆したことも幾度となくある。
しかしこの本を読んで、うん。私も相変わらず真面目に生きようと思わせてくれた作品。
作品の中のお兄さんの「生まれ変わっても真面目に生きるぞ」と言うブレない生き方に感動したなぁ。。揺るぎない自分軸。
ブレる神経しか持ち合わせていない私にとって一番印象深い言葉になった。