講演の難しさ
9月後半から1月にかけて講演のご依頼を多数いただいています。多くは情報モラル(道徳)とネットいじめ(ネット人権侵害)予防のための学校向けの講演です。一部、保護者向けや教職員向けのご依頼もありますが、多くは児童生徒向けです。
児童生徒向けの難しさは40-50分の1回の枠で幅広いテーマ設定の内容の重要ポイントを抽出し、意識を高めてもらうというゴールがあることです。
単に設定されたテーマについて伝えれば良いだけではありません。講演会の目的共有をし、なぜこのテーマについて話をするのか。どのように自分と関係することなのか。どのようなリスクがあり、どのような対応が必要なのか。そして、どのような意識を持つことが必要なのか。
学校で問題視している必要な要素も精査し、事前に生徒の状況も踏まえながら調整をし、40-50分の枠で飽きられることなく話を聞いて生かしてもらうにはコツも必要です。
限られた時間で全てを理解してもらうのは非現実的ですし、そこは目指しません。
必要なことはこの時間を記憶に残して後々思い返してもらえるようにすることです。
役に立つことがあったなというのは理想ですが、現実的にはそれも難しいものです。
あの人、変ななこと言っていたなとか同じこと何回も言っていたよな、面白い話があったなとなんでも良いので講演会の体験を記憶に残し、キラーワードを一つ記憶に残すことです。
従って構成はシンプルです。最初に要点とキラーワードを伝え、事例を紹介して最後に要点とキラーワードの再確認です。
途中にエンタメ的コンテンツを織り込めると良いのですが、実際にはニュースなどの事件を紹介するコンテンツになります。最近はちょっとした体験も織り交ぜるようにしましたが、これが効果的なようです。
構成はシンプルが故に中身が難しい。必要な要素をいかに平易な表現でわかりやすく伝えるか。目的を満たすないようにするか。盛り込みすぎないようにするか。
これ!というパターンが固まる頃には世の中が変化し、コンテンツはまた作り直しです。この繰り返しで手間がかかる割に手応えを感じづらい取り組みですが、関与するきっかけがあったのも何かのご縁ということで2012年以降、年30-40回担当させていただいています。
児童生徒向け、保護者向け、教職員向け、行政職員向け、民間企業の新入社員や管理者向けなど対応していますので、そういう講演会や研修(90分以上推奨)のご用命があれば、ご連絡、ご相談ください。全国対応しています。
どのような内容でやれば良いのか?という企画段階からのご相談にも対応していますのでお気軽にどうぞ。
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ひかりば 原田 → harada@hikariba.com