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バランス能力って何?

毎日、皆さま お疲れ様です。
前々回、静的バランスの評価に使用される 目を閉じた状態での片脚立ちについて書きました。


そもそも、

バランス能力って何?

ということで、今回は、バランス能力について書きます。

バランス能力を簡単に言うと、

姿勢安定させる力  または  姿勢変化した時に戻せる能力

またまた言い換えると

何らかの課題を遂行できる姿勢保持能力

です。

もっと、バランスを くだけた言葉で言い直すと、

揺れが少なくて安定できる 

というイメージでしょうか。
(バランスという言葉自体がやや抽象的な側面があります。平衡という言葉の意味よりも幅広く使用されています)


止まった状態で姿勢を保持する場合に、静的バランスと言って、
動いている時に姿勢を保持する場合に、動的バランスと言います。

「立って動かない状態で保持する」 ということは「静的」ではありますが、
ただ、動かずに立って止まっている
と思っても、
外から見て、止まっているように見えても
身体の重心は常に動いていて
歳を重ねると、この身体の重心の動く範囲が拡大し、
意外と揺れてるんですよね。


これが、片脚立ちや、目を閉じた状態での片脚立ちになると、
ただ立つだけより、難易度が高くなって
より一層、身体の重心の移動が大きくなり、
言うなれば、揺れが大きくなります。

動作の難易度によって必要とされるバランス能力が変わります


じゃあ、バランス能力って、何が必要なの?

ですが、

バランスに関わる要素 は、

①筋骨格系💪🦴
 関節の可動域(柔軟性)や、筋力、敏捷性、身体のパーツの位置関係(姿勢)など
 例えば、
 一歩も動いてはいけない状態で、骨盤の右周辺に投げられたボールを避けるには(そんなことには普通なりませんが🫡)、骨盤を左側に動かすための股関節や足首の可動域や、その状態まで動かすand保持する筋力、その動きに応じた敏捷性が必要となります

②感覚系の統合
 視覚、体性感覚、前庭感覚を統合することで、空間内での身体の位置関係を保つ
 例えば、
 目を閉じて視覚を遮断した途端に、立っていられなくなるのであれば、視覚を優位に使ってバランスを取っていることがわかります
 (体性感覚の一つ)足裏の感覚がなくなると、立っていられなくなる場合に、前庭感覚(頭部の位置を検知)をより働かせることにより姿勢を保知ます

③予測的姿勢調節
 姿勢が変化する前に起こる身体の反応
 例えば、座って(or 平均台の上に立っていて)、ただ、手を挙げるだけでも重心の位置は変わってしまうので、その重心の変化を最小限に保つために、動き始める前から、反体側の腹筋などが自然と働き始めます

④自動的な姿勢反応
 何か起こった時に、姿勢の安定を取り戻そうとする反応
 例えば、
 電車が急に止まった時に、
 ・足の位置を変えずに、骨盤を前後に動かすことでバランスをとったり(hip strategy)
 ・足を一歩踏み出してバランスをとる(stepping strategy)
 などがあります

⑤認知機能
⑥環境面
 ・明るさ💡(高齢者には特に、室内を明るくすることは転倒や事故の予防になります)
 ・床面🏄‍♀️(平らな道 or 不整地で求められるバランス能力が変わってきます)
 ・支持基底面の大きさ🦶(足を広げて立っている or 閉じている)
   (支持基底面:身体を支持する床面積であり、立っているときは、両足で囲まれた面積です。足を広げている方が、面積が広くなるため安定します)
など

などが挙げられます。

多くの要因で姿勢は保たれています


ですので、
バランスを良くするためには、上記の構成要素を改善すれば良い(?)ことになります。

が!!!

そんなん、わからん。。ですよね。


今のあなたの身体の状態に何が不足・問題となっているのか?
その不足しているものは、改善できる?
それとも、不足している部分を、他の要素で補う?

はっきり、わかる場合もあるかも知れませんが、
上記の構成要素が複雑に関係しているため、これだーー!!とは、一つには限定するのは難しいです。
(多分に関係している要素を特定することやアプローチはできます)


一つ、確実に言えることは、
高齢になって、歳を重ねていくと、
バランス能力は低下していきます。

高齢者を対象とした いくつかのバランス能力を評価した報告によると、
運動習慣があることや、日常生活のアクティビティが高いほど、
バランス機能が高かったとも言われています。
(私も運動量をもう少し増やそう。。)←独り言


次回以降、もう少し、バランス能力に関わる諸々について、
書いてみようと思います。


hikari整体サロン
吉永光恵

#バランス能力 #バランスを構成する要素 #バランストレーニング

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