#12 認知症の父は、母が怪我をしたことが理解できない
なんもない主婦が起業するストーリー12です。
前回はこちら
コーチングで起業して
初めていただいた仕事は
異業種交流会の主催。
怪我をした母を見に
午前中に病院へ
午後に仕事を済ませ
夕方病院へ戻った。
その日から首から下が半身不随になった
母は入院することになった。
母は怪我をしたことは痛いし、不自由だけど
一方で父から解放されることで
少しホッとしているようにも見えた。
父は認知症で新しい状況が覚えられない。
私が、何度も母が怪我をして入院になったと伝えるも
すぐさまその場で忘れてしまう。
父は認知症と共に
網膜色素変性症という目の病気も持っていて
どんどん視野が狭くなってきていた。
父の目からの世界は、点しか見えないのだ。
父は母が視界にいないことを不安がって
その日から暴言を吐くようになった。
いやもっと前から
精神不安定だったんだろう
父は母にきっと
自分のイライラを時々ぶつけていたに違いない。
母は当然ながら
西洋医学の知識しかないから
父を薬漬けにしていた。
いつも山盛りの薬が家にあった。
私が目は病院では治らないと言われているんだから
行かないように勧めてしても
耳を貸さなかった。
昔から母はいつも文句を言いながら
何かしら継続する。
「薬では治らん」
なんかあったら
「薬のせいちゃうか」
と言いつつ
父に薬を飲ませ
自分も何かしら薬に頼る。
そんな人だ。
夕方、父と一緒に自宅に戻ると
何回も何回も何回も
父は
「(母)はどこだ?」
と聞いてきた。
説明するたびに
「楽しようとするからだ」
「ワシの面倒を見るのをサボるから、怪我なんかするんだ」
「あのバカが」
「どうしようもない」
母をさんざんけなして
すぐ忘れてしまう。
そしてまた何度も何度も繰り返す
同じ会話。
挙句の果てに
父は母を探しに目が見えないのに
外へ飛び出した。
危ないので私がついていくと
「ついてくるな!」
父は私に怒り猛り狂った。
もう以前の愛情深い無口な父ではない。
そこには知らない
ワガママで身勝手で暴言を吐く老人がいた。
近所の人が心配して出てきた。
私はその人の前で泣いてしまった。
もうどうしたらいいかわからない。
私にも家族がいる
起業したばかりの仕事がある。
だけど
父を一人では家に置いておけない。
続く・・・・・・・。
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