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ちきりん 著『ゆるく考えよう ~人生を100倍ラクにする思考法』
ちきりんさんはこれまでに9冊(共著は除く)の本を出されていますが、どの本も内容がかぶっていないのと、いつ読み返しても古い感じが全くしないのが本当にすごいなあと思います。
もちろん、ベースにある物事の考え方は一貫しているのですが、それらを用いて切り取る社会のあらゆる場面が、本当に多様でおもしろいです。逆に言えば、同じような考え方を身につけることができたら、これから生きる上でどんな場面でもあまり悩まないんだろうなと思います。
この『ゆるく考えよう~人生を100倍ラクにする思考法~』は、2011年震災の少し前に発売された本です。図書館で見つけて久々に読み返しました。4年ほど前に読んだ気がするのですが、当時よりも今の自分にすごく合っている内容だなあと思いました。付箋を貼るうちに、全部に貼りたくなって、もう付箋は必要ないんじゃないかと思いました。自分でも購入したのでまた読み返したいです。特に気になったり、心に響いた部分をピックアップしてみます。
退屈な時間を楽しもう
...休日なんて効率的に過ごす必要はありません。実際ちきりんも休日の予定を立てるのは大嫌い。また、1日に複数の予定は絶対入れたくないと思っています。...
ちきりんさんは旅行についても同様だと言っていて、自分も最近noteに、旅行中に予定を詰めすぎていたということを書いていたなと思いました。楽しいことをしているはずなのに、疲れたり焦ったり、つい欲張ってしまうのですが、1つの予定をゆるく楽しめばいいじゃないかと改めて思いました。
多数派が正しいわけではない
世の中で多くの人がやっていることをやらないと、「なぜ?」と聞かれます。(中略)この「なぜ?」は、正確にいえば「なぜ多くの人がやっていることを、あなたはやらないのか?」という質問です。ですが質問者はたいてい思考停止状態なので、その質問の裏側に、「なぜみんなと同じことをする必要があるのか?」という問いも成り立ちうると気がついていません。
このテーマでは、少数派に対して悩まなくていいということと、多数派に対して、例えば大学進学・結婚・労働について、ほかの人がしていなくてもしましたか?という問いがあります。
自分は、今の生き方なんかについては少数派だと思っていましたが、ものごとの考え方......小さなことから大きなことまで振り返ってみると、自分は時に少数派であったり時に多数派であったりもするなあと思います。
この考え方ってどうなんだろうと自分でも思ったときは、自分が他の人の意見に左右されていないか、純粋にただそう思うのかっていうことは考えようと思いました。
欲望を取り戻せ!
ほしいと思えるモノをピュアに感じたいし、自分はこれがほしかったのだと心から楽しい気分になれるモノだけに囲まれて暮らしたい。でもそれは、棚に大量に並べられた商品を見ながら「どれにしようかな」というようなショッピングで見つかるモノでもないし、画面に向かって次々と「購入する」ボタンをクリックし、商品を買い物かごに入れていけば手に入るモノでもないのです。
「本当にほしいモノ」を峻別すること。「自分のオリジナルな欲望」を取り戻すこと。大量供給、大量消費社会における逆説的な贅沢に、ぜひ挑戦したいものです。
私は、自分の欲しいものって厳選して買っているつもりだけれど、「我慢している」っていう気持ちもよく湧き上がります。もっとお金があれば...と思うこともあります。でもその気持ちを分析してみると、純粋に自分が欲しいという気持ちではないのかもしれません。今持っているものも100%は使いこなせていなかったり、気に入っていても登場する機会が少なかったりしますし。
実はもう欲しいものは全て持っていて、その中でもっと楽しめるし遊べるし、もっと深く付き合えるんだよなあと思いました。
他にもたくさんの気づきがあったのですが、改めて別の記事にしてみようかと思います。ちきりんさんの他の本も読み返したくなりました。
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