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『雪のなまえ』著.村山由佳 感想戦

⚠️ネタバレ注意

簡単な感想

めちゃめちゃよかった。
町田そのこ先生と凪良ゆう先生の本でがっつりひきずられるのを繰り返していたためか、この本は読後すっきりとまではいかないが「あ〜〜〜〜〜、これはよかった」となる感じでほっこり度が高かった。

お母さんの英理子さん

始めに、私はいじめを受けたことも見たことさえもないからいじめを受けた人間の傷の度合いが全くわからない。ていうか本当にこの現代日本にいじめなど存在するのか?というレベルの人間である。物申したい方はコメントで怒ってください。

それはさておき、英理子さんの雪乃ちゃんのいじめに対しての考え方とか意見がわりと一致してしまっていた。
もしかしたら気付かぬうちに人を傷つけていたかもしれないとひとつ反省。
自分が特別優秀というわけではないが、周りより成績が良かったため"頑張ればできる。できないのは頑張らないからだ。”思想は正直あります。
それ故に頑張ることをしろ我慢しろ我慢すれば慣れて楽しくなる等など、それで上手くいってしまった人間の経験を踏まえた思想。なんだか英理子さんに似ているかも……と感じました。

小5の雪乃ちゃんと英理子さんは違う人間だけど英理子さん的には私の娘だから同じはず……あれ?

教訓にします。
雪乃ちゃんのお母さんが信じてくれないなら……の場面であ、、、うぁ、、、あぁ、、、とゾンビになりました。つらい。

他泣いたところ

おじいちゃんおばあちゃん家族3人で集会(みたいな)で怖いおじいさんにぶわー言われて雪乃ちゃんが泣くところはさすがに大号泣。こわいよ、おじいさん。ヨシばぁば〜;;;;;;;;
昔はこうだったそんなにお前みたいに恵まれてないあーだこーだはこれだから老害は……ってTwitterならなるんだろうけど、うーん。難しい。
でもそこを英理子さんがかっこよく返してるのがもやもやさせないで終わらせてくれて、後の納屋カフェでもみゆきさんがもっとすっきりさせてくれて良かった。

もう1つは雪乃ちゃんが自立を決心するところ。
今回自立はその名の通り自分で立つことと受け取ってください。
怖いおじいさんに言われたことがぐるぐる回って、元々あったネガティブがとか自虐心が混ざって最終的に決心するところ、めちゃめちゃ良かった。
まずおばあちゃんが見つけてくれるのもとても良かった。涙腺が崩壊に崩壊して雪乃ちゃんぐらい泣きました。
小学生と見ると小さいけれど11才、12才と見ると大きいような気がしてそんな大人への階段に進もうとする時期の子がする決断と重さに泣きじゃくってしまいました。
まんまと泣かされた。

最後

ずーーーっと気になっていたのが父と母が娘のことをキミって呼ぶところなんですけどほんとに何ででしょう?子どもをキミと呼ぶ家庭がありましたらぜひ教えてください。

最後まで読んで頂きありがとうございます。
雪ちゃんと大ちゃんのその後も気になりますね。



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