「本好きの下剋上 女神の化身X」を読んだ中三女子の感想
もうね、フェルディナンド様、格好いい。
これまでエルヴィーラ様が格好いいって騒いでいても、「そんなにかな~」って思っていたんですよ。
そりゃ、頼りにはなるけど・・・って。
でも、最近のフェルディナンド様はもう本当に格好いい。
巻末の、フェルディナンド様目線のSS「負けられない戦い」を読んでそれを確信しました。
ローゼマインちゃんの言った通り、自分の願いを優先して動いている姿にキュンとしますし、その「願い」がすごく、いいんですよ。
といっても、ローゼマインちゃんを守っている姿が格好いいと思うだけかもしれませんが。
策略を巡らせつつ、ローゼマインちゃんを精神面でも支えるように動いている安心感がすごい。
前の巻に続いて、この本に描かれているのはすごく複雑な「最終戦」。
正直、読んでいる私も「あれ、ここではどう動くのが正解だろうな?」と頭がごっちゃになってしまったりもするのですが、フェルディナンド様が陰で暗躍してくれていれば全て大丈夫な気がします。
・・・一番すごいのは、この複雑な戦いを描き切った作者の香月美夜さんなのですが。
でもそれだけに、王子たちの動きにイライラしてしまいました。
アナスタージウス王子は一応、動いてくれていますがごちゃごちゃと反論してローゼマインちゃんとフェルディナンド様に一蹴されていますし。
でもまだ、アナスタージウス王子は役に立ってくれたんですよね。
ヒルデブラント王子に同情はしますが、彼の行動がなければもっと簡単に幸せなエンドにたどり着けたのに・・・。
ジギスヴァルト第一王子は論外。あれはダメ人間です。分厚いガラスのようなプライドをお持ちでいらっしゃる。
ローゼマインちゃんは今回も大活躍。
次の巻でも楽しみです。
ただ気になるのが、英知の女神メスティオノーラの言葉。
心の奥の記憶って前世の記憶のことなのでは・・・と疑っているのですが、だとしたらローゼマインちゃん、どうなっちゃうんだろう。
そろそろかな?とは思っていましたが、「本好きの下剋上」。あと二巻で終わっちゃうみたいなんですよね。
寂しい・・・。ずっと続いてほしいです。
「本好きの下剋上」前の巻の感想はこちら↓
「本好きの下剋上」第五部 女神の化身 Ⅸを読んだ中三女子の感想|ひかり/読書ノート|note
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