「光の帝国 常野物語」を読んだ中三女子の感想
面白いのか、わかんない。
国語の長文で読んだのはほんの最初の数ページだけで、あとは怖い話が結構多くて。
「失われた地図」を読んだ時にも思ったけど、やっぱりわかんないんです。
この本には解説があったから、それを読めばわかるかな?と思ったんですけど。
余計にわからなくなりました。
でも、解説でパッチワーク・キルトのサンプラーズみたいだって書いてあったのは、ちょっとわかります。
それぞれの物語のテイストが、ぜんぜん違うんですよね。
「蜜蜂と遠雷」のときみたいな、ふわーっと広がっていく感じともまた違うけど。
それぞれ、怖かったりいい話だったり面白くて。
もっと長いバージョンで読みたいなぁって思います。
あとがきに「少女たちが神隠しにあうまでの話や、拝島暎子が夫を取り戻す話は、また別の機会に書いてみたい。」とあったんですよ。
そんなの、そうしたら読みたいじゃないですか。
「光の帝国」の章を夜、読んでいると怖くなってきて。
もう恩田陸さん、読むのやめとこうかなぁって思っていたんです。
でも、やっぱりまだ読みたいなぁって思いました。
今、読み返してみると、本当に全部、ぜんぜん感触が違うんですよ。
時代背景もだし、出てくる人たちも、雰囲気も違うし。
同じ物語の中で、いくつもの種類の不思議なものが出てくることってあんまりないじゃないですか。
呪術廻戦とか、ハリーポッターとか、そういうんじゃなくて全く系統が違う「不思議なもの」。
それが、「常野」という不思議な場所を通してつながっている感じ。
やっぱり「サンプラーズ」ですね。
これまで読んできた恩田陸さんの作品って、何か大きな変化を前に起こるんですよ。
それが今のことなのか、はわからないけど。
恩田陸さんには何が見えているんだろうって、思います。
恩田陸さんの他の作品の感想はこちら↓
「失われた地図」を読んだ中三女子の感想|ひかり/読書ノート|note
「蜜蜂と遠雷」を読んだ中三女子の感想|ひかり/読書ノート|note