「君が電話をかけていた場所」を読んだ中三女子の感想
「君が電話をかけていた場所」「僕が電話をかけていた場所」の二部作です。
「僕が電話~」が先なのかと思っていたのですが、こっちが先らしい。
図書館にあったら思わず手に取ってしまいそうなタイトルの、素敵な本です。
主人公、陽介君の思い出の部分を読んでいると、この恋ってすぐに成就しそうな気がしていたんですよ。
顔にある痣がコンプレックスで自分の恋を否定してしまっていた陽介君に電話がかかってきて、翌朝目が覚めたら痣がなくなっていて。
自信をもって陽介君が告白したら、それでハッピーエンドやん。
そう思っていたんですけどね。
再会した初恋の相手、初鹿野唯ちゃんの警戒心は予想外だった・・・。
陽介君に会わない間、唯ちゃんにも色々なことが起こっていたんですよ。
まぁ、何はともあれ、ちょっとは安心できるラストでした。
「僕が電話~」の方では安心して二人を見守らせてくれるでしょうか?
それから、陽介君と唯ちゃんの小学生時代の思い出がすごく素敵なんですよ。
SOSを出すために泣きぼくろを書くのが二人だけのサイン、という下りは、本当に「素敵~!」って思いました。
さすが小説。
さすがは夢。
素敵な幻想だな~。
なんて。
こんな記憶を持っている人もいるのかな?
でも、私もそんな妄想をしたりするから、やっぱり三秋さんの創作でしょうか?
う~んでも、こんなことが本当にあったらいいのにな。
私じゃなくてもいいから、そんな話を聞いてみたい。
現実の夏も、こんな感じに綺麗にできないものなのかな。