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「マインド・クァンチャ」を読んだ中三女子の感想
図書館で見つけたんです。
角ばった装丁で、表紙には一面に桜の写真がはってあって。
さらにタイトルからも、どんな物語なのかがわからない。
「この本には、どんなお話が書かれているんだろう?」と気になって、読みました。
日本の、江戸時代くらいのお話ですね。
刀とか忍びとかお城が出てくるお話。
タイトルからは意外に思いましたが、私好みのテイストと文体と。
面白かったです。
↑見つけたリンクはちょっと違う装丁でした・・・。文庫版だと思います。
作者の森博嗣さんは、作家であり工学博士であるらしく。
だからですかね。
理屈がはっきりしていて、「こうなった。だからこう。」という小説が心地よかったです。
剣の極意も「なるほど」と思えるもので、スッキリする。
主人公のゼンが最後まで記憶を取り戻していなくてもスッキリする展開があるんだな~と思いました。
終わり方はよくわからなかったのですが。
結局、どうなるんだろう。
私としては、ゼンに旅を続けていて欲しいです。
旅をしているゼンが好きだったので・・・。
と、ここまで書いてきましたが実はこれ、シリーズの本の五巻だったんですよ。
しかもこのシリーズ、五巻が最終巻なんですよ。
10ページくらい読んだところで気がつきました。
ただ、でも五巻から読んでもしっかり楽しめました。
ゼンが辿り着いた剣の極意。
すごいです。
そして、ゼンが天下人となって剣を抜いた時に
これは人に相対し、人の命を取らんとする意思がなければ、働かないものなのだ。
その気迫を失った者がこんな危ない道具を振り回すものではない。
と感じたという部分では悲しくなったというか。
少しつまらなく感じました。
やっぱり最強の主人公には、剣を持って旅をしていて欲しいんです。
と、こういう風に五巻だけ読んでも面白かったのですが、ゼンの師匠とかゼンの母上との出会いも気になるんですよね。
この本の進み方とか「剣の道」みたいにキチッとした説明とか、文体も好きなので「ヴォイド・シェイパ」シリーズ。
また1~4巻も、読んでみようと思います。