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経営や商売には原理原則がある。時代は変わっても変化はしない。

安藤百福。

私が本当に素晴らしいと思う経営者のお一人です。

無一文から即席麺の開発に没頭し、48歳にして世界初の即席麺「チキンラーメン」を開発。

61歳の時には世界初のカップ麺「カップヌードル」を開発。

人生に遅すぎることはない。の言葉どおりパワフルで実に前向きな人だ。


なぜ安藤百福さんを好きになったかといえば、偶然手に取った一冊の本。

「安藤百福 かく語りき」

安藤百福さんのこれまでの語録です。

その内容は大変素晴らしい。
読み進めるにつれて、文字から発せられるパワーが、太鼓の振動のように心に響いてくる内容。
すごい方ですね、この人は。

中でも、私が夢中になって本を読み進めた決めては、冒頭の3ページ目の3行目に書かれていた言葉。

「語録にあるのは経営の原理原則に触れた言葉がほとんどだと思う。そういう意味では、時代が変わっても通用するところはあるかもしれない。」

この言葉です。

なかでもポイントは

「経営の原理原則」

「時代が変わっても通用するかもしれない」


そして、この言葉と同じことを口すっぱく言っていた経営者がいました。

私がアパレルに勤めていたときの社長です。

商売には原理原則がある。その原理原則に沿った商売を行えば、繁盛する。しかし、売り上げが落ちている、または予算未達なのは店舗運営が原理原則に沿っていない。そんな時はもう一度見直さなくてはいけない。何の為、誰の為に商売を行っているのか。ミッションやビジョンに近づくた為には何をしたらいいのか。今一度考えてほしい。商売には原理原則がある。これは時代の流れや技術の向上によって変化することはない。


このような言葉をよくおっしゃっていました。

初めは原理原則とはなんだろうと思いました。

マニュアル? 接客業務? そもそもミスしないこと?

原理原則を辞書で調べると

「原理」は物事を成り立たせる根本的な決まりの意で,主として存在や認識に関係する。それに対して「原則」は人間によって社会に適用するために決められた規則の意で,主として人間の活動に関係する

とあります。

う〜ん、文字に表すと難しくなってしますね。

しかし、難しいなりに自分で感じるのは

「物事の本質を見極めて、それを成り立たせるための条件や規則を大事にするということ」

そんな感覚だろうと理解はしました。う〜ん、でも文字にするとやっぱり難しい(T . T)

しかし、この本を手に取り読んでいくうちに、なんとなく意味がわかってきました。

本の内容から、一部を。


「一番悪いのはマンネリに陥っているのに、現状でいいと思ってしまうことである」

「事業化できないアイデアは単なる思いつきにすぎない」

「企業という言葉は創造と同意語である。新しいものを世の中に提供していく力がなければ企業である資格がない」

「ラーメンを売るな。食文化を売れ。」

「インスタントとは「即時」「即刻」「瞬間」という意味である。してみるとインスタント食品とは時間を大切にする食品ということになる」

「正義・誠実・正確の「3せい」を大切にしなさい」

「私は会社を一つの人生大学だと考えている。仕事を通じて人間の生き方を学んでほしい。」

などなど。

この本には難しい言葉はほとんど使われていません。お仕事をされている方には大変読みやすく、かつ一度は実体験として経験しているような内容になっています。

どなたにも一つは強烈にささる言葉があると思います。

ぜひ一度お手に取って読んでみてください。


また、稲盛和夫さんも原理原則についてこうおっしゃています。

われわれは、いわゆる経営の常識というものに頼ることはしません。「たいていの会社ではこうだから」という常識に頼って安易な判断をしてはなりません。
組織にしても、財務にしても、利益の配分にしても、本来どうあるべきなのか、ものの本質に基づいて判断していれば、外国においても、また、いまだかつて遭遇したことのない新しい経済状況にあっても、判断を誤ることはありません。

理解はできても、口に出し、そして実行できる方は、本当に稀である。

わたしたち、光いちごファームもその稀な一企業になりたい。

またね。


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