今読んでる本 誰のためのデザイン?#1
この本はUXについて書かれたものではありませんが、
製品が、理解可能で使いやすく、かつ実際に人間のニーズを満足させることができるように、人とテクノロジーの相互作用に着目して、インダストリアルデザイン、インタラクションデザイン、エクスペリエンスデザインのそれぞれの領域で満足できるものを考察する書籍です。
UXにも大きく影響を与えるものですので、参考に読み進めています
毎日使う道具の精神病理学
デザインは、モノがどう動くか、どう制御されるのか、つまりは人とテクノロジーのインタラクションの特性に注目します。これがうまくいくと、満足感を与えられますが、失敗するとフラストレーションを生むだけのものになります。
つまり、機械は人間によって考えられ、デザインされ、作り上げられたものです。そして機械は人間の操作を受けて、ルールに沿って動作します。
このルールから外れた行動を起こされると、機械は間違った動作をしてしまいます。
そして、たとえ論理的な説明を説明書などでしたところで、必ず人間は間違いを犯します。(間違いを犯すというよりも、創造的な、ルールから外れた行動)
そのため、人間の行動を理解して、機械とそのデザインのルールを理解してもらうのではなく、人間の行動に合わせて、デザインしなければなりません
人間中心デザイン
人間中心デザインは、人間のニーズ、能力、行動を取り上げ、そこから、それらに合わせて、デザインを行うことです。
良いデザインとは、ユーザーと良いコミュニケーションを要するものです
何が起こっているのかについて、機械から人へとコミュニケーションをとることが重要で、とりわけ物事がうまくいかない時こそが重要です。
不具合やルールに沿わない行動をしたときに、問題が発生します。
そこで機械が問題の原因を提示することができれば、人は問題を理解し、解決することができます。
これがスムーズにいけば、機械と人の共同作業は心地よいものになります。
そして、この人間中心デザインは、
対象とする人々のニーズと能力にデザインがあっていることで、初めて成立します。
インタラクションの基本原則
エクスペリエンスは、人がインタラクションに満足するかによって決められます。
全体のエクスペリエンスはどうだったか、フラストレーションを感じたり、混乱するものだったか、より良いエクスペリエンスのためには、よいインタラクションがあり、認知と情動は強く結びついているといえます。
そして機械を動かすときは、それがどう動くのかを人が認知して、動かします。そしてその機会がどう動くのかを、考え、発見することを、本書では発見可能性と呼び、アフォーダンス・シグ二ファイヤ・制約・対応付け・フィードバックの5つの心理的概念と、システムの概念モデルが重要になります
今日はここまで