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終わらない自己分析を脱却しよう

一生終わらない自己分析…

就職活動中、「自己分析が終わらない!」と感じる人は少なくないです。わたし自身もかつてその一人でした。

でも、本を読んだり考えを整理する中で少しずつ見えてきました。わたしがこれを抜け出すために気づいたのは、自己分析の「目的」を明確化することの重要性でした。

企業の人事や、内定者の成功体験などネット上を調べればたくさんのノウハウが発信されています。それらの情報は参考になる一方で、どれを信じればいいのかわからず迷ってしまうこともあると思います。本ノートは、こうした情報のどれを利用するかの羅針盤となると思います。

書籍の紹介

ぼくが就活に対する考えがクリアになったのは、こうした本との出会いからです。興味があれば読んでみてください。




目的を明確にする重要性

まず、自己分析の目的を明確にすることが最優先です。

「なんのために自己分析をしているのか?」を突き詰めて考えてみましょう。「就活のため!」と答える人が多いでしょうが、それをさらに細分化する必要があります。


内定を得るための自己分析

就職活動における究極的なゴールは、

1) 自分にとって条件が最適な会社に、2) 内定をもらう

ことです。

つまり、1) 「自分に合った環境を見つけるための自己分析」と2) 「企業に受かるための自己分析」がそれぞれ必要になってきます。

この2つの違いは非常に重要で、それぞれアプローチが異なります。

このうち、僕はまず2)「企業に受かるための自己分析」を最初にやることをお勧めします。

就職活動では「企業にとって必要な人材であること」が前提となります。企業に入ったら、さらにその先では「顧客に求められる人材」である必要もあります。これはB to C(消費者向け)でもB to C(企業向け)でも変わりません。仕事は基本的に「人対人」のやり取りだからです。

つまり、職能を果たせる力や、調整力や巻き込み力などの人間性、企業風土に合った性格など、「企業が求める人材であることを証明」すればいい。その準備が「企業に受かるための自己分析」です。これを念頭に置くと、就活における自己分析は意外とシンプルにまとまります。


自分に合った環境を見つけるための自己分析

一方で、2)「自分に合った環境を見つけるための自己分析」には、より深い自己理解が必要です。

自分の強み・弱みを理解し、どの環境で強みが強みとして機能し、弱みを補填できるか、あるいはしてもらえる仲間がいるか。強みの発揮度や弱みの顕在具合は、「環境」が大きく影響すると思います。

ただし、この「合った環境」を見つけるのは意外と難しいんです。というのも、自然と上手くいっているときほど、裏で発揮されている自分の強みや、その環境もよさに気づきにくいからです。


得意と苦手の見極め方

自己分析をするうえで、得意なことと苦手なことの見極めはとても大切です。

ここで注意したいのは、「得意=頑張って結果が出たこと」ではないという点です。たとえば、学生時代に一生懸命勉強して成果を出した経験があったとしても、それが「得意」とは限りません。それは「苦手なことを頑張って克服した」経験かもしれませんよね。

本当に得意なことは、努力しなくても自然と成果が出るものだったりします。逆に、苦手なことは、環境が少し悪いだけでストレスを感じたり結果が出なかったりします。この「苦手なこと」は感情的に浮き彫りになりやすいので、分析しやすいです。


自己分析の実践方法

自己分析を進めるときに大事なのは、完璧を目指さないことです。現時点での仮説を立てて、それをもとに進めることがポイントです。たとえば、「この環境なら自分は嫌な思いをしないかも」といった暫定的な答えで十分です。

面接を受けてみて社員の雰囲気を知ったり、企業説明会に参加する機会で、なんか違うな。。?と思ったりすることもあります。当初立てた自己分析の仮説が間違っていれば修正すればいいだけです。

自己分析は動的なプロセスですから、100%の答えを求める必要はありません。


終わらない自己分析に悩むあなたへ

そういった意味で、1) 「自分に合った環境を見つけるための自己分析」には終わりはないと思ってます。というか、わたしは「これは一生続くものだ」と考えています。日々いろんな経験をしているのに、自分の価値観が変わらないなんてありえない。自己分析は終わらないからこそ、人生は面白いと思います。

でも、就活では暫定的な答えを出したい。だから、

「内定を得るための自己分析」と「自分に合った環境を見つけるための自己分析」を切り分けること。

を意識してください。



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