Keegan!腱板断裂ちゃうで!
【臨床メモ】
肩関節周囲炎や肩腱板断裂のようで、上肢が挙がらないという主訴でリハビリオーダーが出ます。
肩関節周囲炎のような疼痛はないし、腱板断裂のようなインピンジメントもないし。
リハにすり抜けてくる。肩?頸?ってなるやつです。
おやっと異変を感じたら絶対主治医に相談してほしい疾患の1つです。
ALSとの鑑別も大事です。
臨床ではKeeganって呼ばれます。
✅Keegan型頚椎症性筋萎縮症(CSA)
頚椎症性筋萎縮症(Cervical spondylotic amyotrophy)
・頸椎症に伴う下位運動ニューロン障害
・筋肉が次第に萎縮、
主に首の筋肉が弱くなる
・神経筋接合部に異常があるため、
筋肉が正常に働かない
✅症状
首の力が弱くなり、首が支えられなくなる
「首が落ちる(ヘッドドロップ)」
腕や脚の痛み、しびれ、脱力感
嚥下障害、呼吸困難など
✅タイプ
近位型:肩や上腕の筋肉が衰える
(C5またはC5/6髄節の障害)
遠位型:前腕や手の筋肉が萎縮
(C8髄節の障害)
✅遺伝性と原因不明の特発性のもの
✅治療法
根本的な治療法はまだ確立されていない
保存療法と圧迫を取り除く手術
症状が進行すると、呼吸筋が弱くなるため、
人工呼吸器の使用が必要になることもある
早期発見、早期治療が重要