【20代女子の初インド】♯2 私はいつからマダムになったの?
みなさんは、自分のトシを感じた瞬間はありますか?
いわば、自分の年齢に直面する瞬間ですね。
私の場合、それはインド滞在中に突然にやって来ました…!
買い物をした時や、マッサージなどのサービスをを受けているとき、店員さんが言うのです。
”Hello, madam.” ”Excuse me, madam.” ”Thank you, madam.” などなど。
この、マダムとは。
インドでは、自分が客として何かを利用するときに「マダム」と呼びかけられることが多かったのですが、私はそれに違和感を感じたのです・・・。なぜなら、海外でマダムと呼ばれるのが初めてだったから。
今回はこの「マダム」から考えたことを書いていきたいと思います。
海外でトシを感じる瞬間
英語には女性に対する呼びかけとして様々な単語があります。Lady、Young lady、Miss、Ms.、Mrs.、Madam、などなど。
私が最後に海外旅行をしたのは2年前、25歳のとき。行先はヨーロッパでしたが、その時はmissと呼びかけられた記憶があります(missは未婚で若めの女性に対して使用するようですね)。
日本語で「マダム」というと、たいていはやや年齢層高め、かつ階層も高めの女性を指しますよね。世田谷マダム、二子玉マダム、とか。
仕事も子育てもひと段落して、お金と時間に余裕がある女性…というイメージが多いのではないでしょうか。
一方、英語のmadamは、相手の既婚・未婚・年齢は問わずに使用できるようです(ニューヨークに18年間住んでいた友人によれば、実際40~50代以上の女性に対して使用することが多いそうですが)。ただし、年齢や立場が上の人に使用される場合が多いみたいです。つまり私が「マダム」と呼ばれたのは、私が老けて見えるからというより、私が客で、相手がサービスする側という立場の違いがあったからだと思われます。
しかし!
日本語の「マダム」のイメージが私の中ではどうしても先行してしまっていたために、はじめに「マダム」と呼びかけられたときには、「私、マダムって呼ばれるようなトシなの?」「そもそもインドで私は何歳くらいに見られているの?」「ちょっと世界に出ていないあいだに、私の見た目年齢はマダムの域に達したの?」と、モヤモヤを感じることになりました。
そして、この一件を通して、ああ私は自分のトシを気にするトシになったんだと実感しました。
インドにおける「27歳女性像」とは?
自分がアラサーだと実感したときに気になったのは、インドのアラサー女性のこと。
インドで私と同じ年齢(27歳)の女性たちは、どのようなライフステージにいるのが一般的なのでしょうか。
今回の旅行では、私たちの面倒を見てくれたガイドさんのお姉さんにお会いする機会がありました。お姉さんはなんと、私と同い年(27歳)だったのですが、既婚でお子さんが3人いらっしゃいました。(同じ27歳なのになんでこんなに仕上がりが違うのかと思ってしまうくらいキレイな方でした)。一方の私は未婚・子供なしです。
インドでは女性の結婚・出産の年齢が日本よりも低いです。信憑性のある統計は見つけられなかったものの、一説ではインドの平均初婚年齢は20歳前後とされています(日本は29.4歳)。ということで、30歳手前で既婚・子供が複数いるというのはインド人女性としては比較的一般的であるのかなと推測されます。インドで「タラレバ娘」的なアラサー女性はほとんどいないということでしょうか。
私と同い年の友人を思い浮かべてみても、既婚・子持ちの女性のほうがまだ少ないので、インドの27歳女性たちとはやはり違いがあります。
インドと日本の女性で、各ライフステージ(結婚・出産など)に到達する年齢差があるということは、両国の「アラサー女性観」も当然異なるのでしょうね。
インドの27歳女性像を考えてみると、私に対して「マダム」と呼びかけるのは、客と店員という立場の違いだけでなく、年齢相応の「一人前の女性」として私を見てくれていたからかもしれないとも思えてきます。または、このくらいの年齢の女性だったらマダムと呼ばないと失礼にあたる、という考えがあったとか。
また、日本では「若いほうがよりよい」という価値観のほうが強いように思われますが、インドではどうなのでしょうか?
インドでの「年齢を重ねることに対する考え方」も聞いてみたいなと思うところです。
旅行中、今回一緒にインドを旅したM氏とは、インドの女性たちに関する話をたくさんした気がします。ざっくりですが、M氏も私も、女性として、インドの女性たちがインド社会の中でどのような扱いをされるのかとか、どういうライフを送っているのかには関心があるからなんだろうな。
それでは次回もお楽しみに☆