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この街が好き 千住 ❤️

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千住に関するの記事をまとめました。古くからの文化発信の拠点として、食、銭湯、蔵、古民家、まち、芝居、映像、物語など多彩な記事が集まっています。是非今の千住を堪能下さい。
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#建築

東京建築巡り〜北千住のお菓子の家✨

千住のコンポジション 〜その奥へ〜

ぼくの目が、千住のまちの空間構造について、見て、歩いて、考えてきたこと。少しまとめてみます。 江戸、東京、千住 江戸四宿のひとつとして栄えた千住は宿場町。1625年に建設され、日本橋から2里(約8km)に位置する初宿。日光街道、奥州街道へ続く江戸の北の玄関。隅田川の舟運が盛んで河岸と街道が交差するため、たくさんの人やモノが行き交った。 約400年後の現在。舟運が鉄道に変わったものの、時代の変化をまちの中に刻み続けている。品川、内藤新宿、板橋、そして千住。江戸から東京へと変

大学の建築学科、どこを受けるか?〜首都圏私大編〜

大学受験をするにあたって、多くの人はたくさんの大学を受験することになるだろう。そこで、この記事では建築学科を志望する受験生へ向けて建築学科に特化して大学を紹介していく。是非志望校選びの参考にして欲しい。なお、この記事で紹介する偏差値は東進のAライン偏差値を参考にしている。 早稲田大学 創造理工学部 建築学科 偏差値:74 キャンパス:西早稲田キャンパス(JR山手線 高田馬場駅下車 徒歩15分) 早稲田大学といえば知名度も難易度もトップクラス。私大理系のほとんどは理科1

建築家・伊礼智さんインタビュー「心地よさ」の極意とは。

人気住宅建築家の伊礼智さんに、新刊『伊礼智の住宅設計作法Ⅲ 心地よさの ものさし』について聞きました。 Q 伊礼さんの文章に人柄があらわれているように思え、引き込まれます。 この本をどのような切り口でまとめようか? かなり迷った時期があり原稿もうまく書けませんでした。それでも、まずは書かなければとプロローグに手をつけたのですがしっくりこず、そのまま放置しているとパソコンが壊れその原稿が飛んでしまった…それでさらに文章が書けなくなっていました(笑)。 タイトルも決まらず悶々

靴たちの声

今朝、朝顔が咲いた。 1年前、ぼくの目は、誰を迎えるでもなく、日本家屋の玄関にあった。 石畳、敷石、玄関土間、沓脱石、上り框。玄関の脱ぎ置かれた靴。どの靴がどういう順番でどう脱がれたのか、なんとなく想像したくなる。慣れた靴、よそよそしい靴、行儀の良い靴、遅れてきた靴、とりあえずの靴。 そこに人の存在を想像できる空間は、人がいなくてもあたたかい。指紋のように形跡が残っている。それは靴にだけでない。家や庭をカタチづくる木や石の素材が丁寧にしつらえられている。長い時間それらが丁

「城壁」と暮らす

ぼくの目は、千住の大踏切の青い桜並木をくぐった先で土手に突きあたった。 土手を「城壁」と見立てる。千住は城郭都市だ。響きがいいが中身は村に近い。千住の四方を荒川、隅田川、綾瀬川が囲んだため、洪水という侵略への防御として「堤」が築かれた。もちろん西洋のそれとは違う。 ケヴィン・リンチの著書「都市のイメージ」(The Image of the City)に、都市のイメージを構成する要素のひとつとして「エッジ(都市の境界)」がある。 千住のエッジはどれだけの人に認識されているの

千住のコンポジション 〜 序 〜

ぼくの目は、地図と頭の中にある千住を行ったり来たり。 江戸時代、千住は宿場町。江戸四宿のひとつとして栄えた。1625年に建設され、日本橋から2里(約8km)に位置する初宿。日光道中、奥羽道中へ続く江戸の北の玄関。たくさんの人やモノが行き交う、まさに千住は「通り」のまち。 今、わずかに残る建物や蔵は、その時間をつなぎとめているかに見える。 よく目を凝らしてみると気づくことがある。「通り」に面する建物、その土地のカタチ「地割り」は間口が狭くとても長い。この「通り」とうなぎの

板坂留五─青森県立美術館/太田市美術館・図書館/北千住BUoY

板坂留五(東京都) *** 今回は、建築との出会い方を思い出しながら選んでみた。 見るために訪れた・近くに行ったから訪れてみた・何も知らずに訪れていた建築。 建築に対する感じ方は、その時の自身の気持ちによって大きく変わってくる。 ふたたび、自由に外へ出向けるようになったなら、もう一度この建築に訪れたい、そう思う建築を紹介する。 青森県立美術館|青木淳建築計画事務所 学部2年生の頃に初めて建築を見るための旅行を計画し、その目的だった建築。実際に行くと、雑誌やwebで見ていた

#01槇文彦×真壁智治② オープンスペースを活かした街づくり

書籍 『アナザーユートピア』(NTT出版)を起点として、これからの街づくりのヒントを探るトークイベント「Talk Night オープンスペースから街の未来を考える」。2019年10月24日に開催した第一回目では、「アナザーユートピアをめざして」をテーマとし、建築家の槇文彦氏とプロジェクトプランナーの真壁智治氏をお招きしてお話を伺いました。(全3回) ▶ ①なぜいまオープンスペースなのか? ▶ ③オープンスペースは誰のものか? 低層・低密度のヒューマンなスケール――《ヒルサ

今日の建築家「石村大輔+根市拓」

加藤邸 Photo by Sobajima Toshihiro (トップ画像) 足立区北千住を拠点に活動する建築家「石村大輔+根市拓」のお二人に創造系不動産本山と鈴木が会いに行ってきました。 (左:根市拓、右:石村大輔) 建築家HP 石村大輔+根市拓  本山(創造系):12月14日(土)の創造系レクチャーシリーズ「設計と独立のあいだ」にむけて事前にお話を聞きに来ました。内容としては、独立して建築設計をやっていくことについて、3事務所のクロストークをメインに考えてい

cocozine 初公演

【アフタートーク開催決定!】 特別ゲスト:近藤良平氏 3/10(日) 15:00の回終演後に、NHK でもお馴染み、ダンスカンパニーコンドルズ主宰、振付家・ダンサー近藤良平氏をお招きし、アフタートークを行うこととなりました。cocozineの作品制作の経緯や様子などをお話できたらと思います。 いずれの回をご鑑賞されても、10日16:00にお越しいただければ、アフタートークにご参加いただけます。 皆様、奮って仲町の家にいらしてください! 日時:2019年3月8日(金)、9