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この街が好き 千住 ❤️

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千住に関するの記事をまとめました。古くからの文化発信の拠点として、食、銭湯、蔵、古民家、まち、芝居、映像、物語など多彩な記事が集まっています。是非今の千住を堪能下さい。
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#千住暮らし

【story19】空き家がまちをつなぐ-千住暮らし100stories-

青木公隆さん 40歳 千住寿町にある、空き家をリノベーションした複合コミュニティスペース『せんつく』。名前の由来は「千のつくるが行き交う場所」。銀鮭専門割烹、パン教室、整体カフェなどの「つくる」をコンセプトにした店が集まり、さまざまな人との縁が繋がっている。2022年12月には、千住宮元町に「学ぶ」をコンセプトにした『せんつく2』がオープンした。 これらを企画・設計・運営をするのが建築家の青木公隆さんだ。木造でほっこりした雰囲気の『せんつく』の空気感とも少し違う、淡々と

【story13】銭湯とハンコと自転車-千住暮らし100stories-

銭湯ハンコ作家 廣瀬十四三さん 北千住と言わないの?から始まったお気に入りの場所を聞くと、次々に名前が挙がる。千住の銭湯やカフェ、区外の公園やスーパー。ハンコ作家というと勝手にインドア派をイメージしてしまうが、行動範囲の広さから伸びやかな廣瀬さんの千住ライフの楽しみ方が伝わってくる。 千住東のマンションは夫婦の自宅兼、廣瀬さんの仕事場。最初の3年間、住んでいた国道4号線沿いの寿町のマンションより狭かったが、広いバルコニーと近くの桜並木が気に入って移った。車もあまり通らず静

【story22】まちに物語を紡ぐ珈琲(千住宿 珈琲物語)-千住暮らし100stories-

千住宿 珈琲物語 店主 望月章雄さん・59歳 とある週末の朝、コーヒーが香る店内は開店早々にほぼ満席に。「カウンターなら空いていますけど、いいですか?」と、来店客をハキハキした口調で案内する女性。カウンター席の向こうには、コーヒーを淹れたり、トースターで食パンを焼いたりとテキパキ動く男性の姿がある。忙しいはずなのに、ゆったりした空気が流れるこの空間は、今年で36年を迎える喫茶店『千住宿 珈琲物語』。マスターの望月章雄(あきお)さん、妻の充子(あつこ)さんが営んでいる。 高

【story15】シェアハウスと本屋と-千住暮らし100stories-

R65不動産 代表取締役 山本遼さん 32歳 荒川と隅田川に囲まれた小さな千住のまちに、今、ちょっとユニークなシェアハウスが増殖(?)しているのをご存知だろうか。千住仲町の「ショウガナイズ北千住」、千住柳町の「チョイふるハウス北千住」、千住河原町の「日日nichinichi」、千住旭町の「アサヒ荘」、そして誕生したばかりの千住橋戸町の「メゾンまばたき」。 名前を聞くだけでも何だか好奇心をそそられるが、その仕掛け人が、山本遼さんだ。千住には18の町名があるが、まるでその一つ

【story8】おもちゃ箱みたいなカフェ(エスディコーヒー)-千住暮らし100stories-

エスディコーヒー 鈴木保幸さん(46歳) 宝箱、おもちゃ箱、ビックリ箱。キラキラ、ワクワク、ドキドキするそれらをきれいに混ぜてカフェにしたら、こんな感じになるのかも――? 面白そう、とつい足を止めてしまう。「この店を始めた理由は、元気になる場所を作りたかったんですよ」。遊び心満載のカフェ「エスディコーヒー」は、いつも次々に訪れるお客さんで、活気が溢れている。 選ぶ基準は「面白い」の感性古めかしい看板、50年前くらいにはどこの家庭にもあったであろう年代物の扇風機や脚付きのテ

北千住でお花見をしたい!北千住の桜スポット5選を探してきた

どうもこんにちは。富田です。 春になってきたので、僕が現在住んでいる北千住で桜を見たいなという衝動が高まりました。僕は昨年の夏に北千住に引っ越してきたので、北千住の桜は経験したことがありません。 さっそく調べてみたところ、北千住の“周辺”の桜スポットばかりが出てきます。荒川赤羽桜堤緑地や舎人公園など。北千住ではなく、もはや電車に乗って移動しないと行けない距離です。近い場所で汐入公園も桜がきれいみたいですが、住所が“南千住”なんです。北千住の桜スポットはないのでしょうか? 北

千住のコンポジション 〜その奥へ〜

ぼくの目が、千住のまちの空間構造について、見て、歩いて、考えてきたこと。少しまとめてみます。 江戸、東京、千住 江戸四宿のひとつとして栄えた千住は宿場町。1625年に建設され、日本橋から2里(約8km)に位置する初宿。日光街道、奥州街道へ続く江戸の北の玄関。隅田川の舟運が盛んで河岸と街道が交差するため、たくさんの人やモノが行き交った。 約400年後の現在。舟運が鉄道に変わったものの、時代の変化をまちの中に刻み続けている。品川、内藤新宿、板橋、そして千住。江戸から東京へと変

まちあるき 千住ものがたり

暖かい季節になると、いくつものツアーが街の中を行き来する。本当に町歩きのメッカだなと思う。外から街の魅力を聞きに来るその活力に驚かされる。 多くのツアーガイドが街に存在し、いろいろな角度から街の魅力を伝える。この街の強さは、まち好きが多いことだと気づく。 明日のこの講演きっと千住の魅力ぞ存分に伝えてくれるはず。是非とも参加したい。

#千住暮らし 100ストーリーズ

おはようございます。2度目の救急事態宣言下いかがお過ごしでしょうか? 一昨年からの始まった#千住暮らしプロジェクトは本noteでもリレーエッセイマガジンがアップされています。またインスタ等のSNSで検索すると多くの思いを見ることができ、そこで展開される千住の風景を見つけられる状況となりました。 本プロジェクトでは、魅力的な暮らしを展開されている方々へのプロによる取材がスタートし、HP上に月単位でアップするべく動き始めています。先日最初の2本がアップされました。 素敵な写真

靴たちの声

今朝、朝顔が咲いた。 1年前、ぼくの目は、誰を迎えるでもなく、日本家屋の玄関にあった。 石畳、敷石、玄関土間、沓脱石、上り框。玄関の脱ぎ置かれた靴。どの靴がどういう順番でどう脱がれたのか、なんとなく想像したくなる。慣れた靴、よそよそしい靴、行儀の良い靴、遅れてきた靴、とりあえずの靴。 そこに人の存在を想像できる空間は、人がいなくてもあたたかい。指紋のように形跡が残っている。それは靴にだけでない。家や庭をカタチづくる木や石の素材が丁寧にしつらえられている。長い時間それらが丁

「城壁」と暮らす

ぼくの目は、千住の大踏切の青い桜並木をくぐった先で土手に突きあたった。 土手を「城壁」と見立てる。千住は城郭都市だ。響きがいいが中身は村に近い。千住の四方を荒川、隅田川、綾瀬川が囲んだため、洪水という侵略への防御として「堤」が築かれた。もちろん西洋のそれとは違う。 ケヴィン・リンチの著書「都市のイメージ」(The Image of the City)に、都市のイメージを構成する要素のひとつとして「エッジ(都市の境界)」がある。 千住のエッジはどれだけの人に認識されているの

千住のコンポジション 〜 序 〜

ぼくの目は、地図と頭の中にある千住を行ったり来たり。 江戸時代、千住は宿場町。江戸四宿のひとつとして栄えた。1625年に建設され、日本橋から2里(約8km)に位置する初宿。日光道中、奥羽道中へ続く江戸の北の玄関。たくさんの人やモノが行き交う、まさに千住は「通り」のまち。 今、わずかに残る建物や蔵は、その時間をつなぎとめているかに見える。 よく目を凝らしてみると気づくことがある。「通り」に面する建物、その土地のカタチ「地割り」は間口が狭くとても長い。この「通り」とうなぎの

千住荒川の土手散歩

北千住に暮らし10年以上が経ちます。コロナの自粛期間中、運動不足解消に今まであまり行ったことがなかった荒川の土手を、毎日自転車で走ることを日課としました。荒川の土手で見た景色やどんな方が利用されてたのか、いくつかご紹介します。 #チャリ爆走族 朝早めの時間帯は、サラリーマンの方と、速乾性あるシャツとピチッとしたレギンスにヘルメットという格好で、オシャレクロスバイクにまたがる方が爆走してました。私のようにチンタラ走るチャリは、できるだけ邪魔にならないよう端を走行するのが必須

テイクアウト飯で千住の名店めぐり(後編)

自粛期間中の千住テイクアウト飯。前編に続きます。 タンブリンカレー ↑ときどきむしょうに食べたくなるスパイシーなスリランカ風カレーの店タンブリンカレーもテイクアウトにチャレンジしていた。さらりとしたつゆに肉の旨みがしっかり。いろいろなスパイスが香り、食べるうちに旅先にワープできるカレー。 ■タンブリン カレー&バー 北千住 足立区千住2-29-1 03-3879-6828 https://tabelog.com/tokyo/A1324/A132402/13184684/