見出し画像

【仕事術】仕事ができる人のサイクル

今日は仕事がデキる人になる方法を書いていこうと思う。
僕はこれまで、5回の転職をしてきて今は金融業界の大手企業に勤めている。

そういうと、なんだか順調にキャリアップしてきたみたいな言い方だが、もちろんそうではない。
むしろ、大半の転職は仕事ができなさ過ぎて辞める羽目になったようなものだった。
キッパリと「もう来なくていい」と言われたこともある。
競争の激しい外資系の会社でそう言われるならまだしも、日本の中小企業でそんなことになっていたのだから、僕のレベルの低さが分かるだろう。

しかし今では、日本で知らない人はいないであろうとある企業で管理職をさせてもらえている。
元の頭が悪い僕にしては上々の立場と言っていいと思う。
それというのも、読書の習慣を身に着けたおかげだ。
僕はもともと本が好きではないが、かつての同僚からのアドバイスもあり、仕事術に関する本をできるだけ読むようにしている。

その習慣を身に着けてから、仕事の効率が上がって成果も出るようになり、より待遇の良い会社に転職できるようになって今に至るのである。

そしてそのお陰で、高学歴で優秀な人たちと一緒に働くことができ、仕事がデキる人たちがどのように考え、どのように働いているか目の当たりにすることができた。

そんな僕の経験と、周囲の優秀な人たちを観察した結果を合わせて、僕は以下のような「仕事がデキる人たちの成長サイクル」があることを発見した。

  1. 大量にインプットして、仕事のアイディアを探る

  2. 想いつたアイディアを上司に相談し、フィードバックを得る

  3. アイディアを実行に移し、効果が測定できるまでやり抜く

  4. 上手くいったこと、いかなかったことをまとめ、次に活かす

これらをまねることで、どんな人でも仕事がデキる人になれると僕は信じている。
それでは、上記を一つ一つ解説していこう。


①大量にインプットして、仕事のアイディアを探る

仕事がデキる人は、とにかくたくさん本を読む。
中にはネット上の記事をメインに情報収集している人もいるが、そういう人も、上司からお勧めされた本があればすぐに買って読む。
読書を嫌がる人は全くと言っていいほどいない。

そうやってインプットした多くの情報の中から、今の仕事を効率化する方法や、新しく仕事を生み出すためのアイディアを探しているのだ。
仕事がデキる人の読書は「読んで終わり」ではない。初めから、アウトプットすることを前提にしている。
そのため、どんな本を読むかは厳選するし、読むときも仕事のヒントになるものを探しながら読んでいる。
だから、読んだ内容が頭に残りやすいし、無駄になることも少ないのだ。

そうやって「これだ!」と思えるアイディアが見つかったら、次は自分の職場でどう実行するかを具体的に考える。
人に説明できる程度にまとまったら、次のステップだ。

②想いつたアイディアを上司に相談し、フィードバックを得る

自分ではいいアイディアを思いついたを思っても、傍から見たら粗だらけなんてことはよくある。経験の少ない分野ならなおさらだ。
仕事がデキない人に限って他者からのフィードバックを嫌がるが、アイディアというのはフィードバックと改善を繰り返してこそブラッシュアップされていくものだ。

仕事のデキる人はそれをよく知っているので、フィードバックをもらうことに余念がない。
もちろん誰にアイディアを見てもらうかは考えるが、自分よりも知識のある人だけでなく、信頼できる同僚にもフィードバックを求めていく。
そうすることで、アイディアの実現可能性を何倍にも高められるからだ。

中でも直属の上司への相談は必ずというほどやる。
これは上司に知識や経験があるからとか報連相の意味もあるが、もう一つ大きな狙いがある。

それは、協力者を得ることだ。
成果が見込めるアイディアなら、上司自身が味方になってくれることもあるし、実行に必要な人員をアサインしてくれる可能性もある。
そのチャンスを見逃さないことが、より良い仕事をする秘訣である。

仕事がデキる人は、自分の仕事に他の人を巻き込んでいくのが得意なのだ。

③アイディアを実行に移し、効果が測定できるまでやり抜く

アイディアのブラッシュアップも終わって、必要な協力者がそろったら、次はいよいよ実行だ。
しかし、ただやればいいというものではない。
給料の発生している仕事である以上、成果を出す必要がある。もちろん、途中で投げ出すことは許されない。

仕事のデキる人は、やる前からいつまでにどれくらいの成果が出そうか、根拠のある見積もりを持っている。
当然、一人で算出したものではない。上司をはじめとする有識者のフィードバックをもとに考え抜いた根拠ある数字だ。

そして、いつまでに完了するかというスケジュールも持っている。これも一人で考えたものではなく、上司にアサインしてもらった協力者と一緒に建てた現実的なスケジュールだ。

このようにして実現可能性を限りなく高めた上で、実際に効果測定をする方法も決定しておき、十分なデータ量が得られるまでやりきるのだ。

思った通りの成果が出るときも出ないときもある。
仕事のデキる人はここで一喜一憂しない。この後にまだやるべきことがあるからだ。

④上手くいったこと、いかなかったことをまとめ、次に活かす

どんな成果であれ、やり抜いた仕事からは必ず次のことが見つかる。

K:Keep = 上手くいったこと(今後も続けること)
P:Problem= 上手くいかなかったこと(今後はやめること)
T:Try = 次に試してみたいこと(改善点)

これらはまとめてKPTと言われる。
仕事のデキる人は、仕事にかかわってくれた人たちを集めて、このKPTを使った振り返りを欠かさない。

「あのスケジュール管理方法はとても良かったから、今後も使おう!」とか、「自分たちだけで事前検証をしたけど、あとから不具合が見つかってしまったね」とか、「次回は検証をプロに外注しよう」とか、いろいろな立場からいろいろな意見が出る。
そのどれもが、自分を成長させる大きな糧になる。

このような話し合いはとても楽しいし、何より生産的だ。
自分自身だけでなく、組織全体を成長させることができる。
そしてたまに、次の仕事のアイディアが生まれたりするのだ。


仕事で思うような成果が出なかったとしても、次につながるなら無駄にならない。
そうやって生まれたアイディアを、また上司に相談してフィードバックをもらって、効果が測定できるまでやり抜いて、またみんなでKPTをして・・・。

そんな好循環の中で仕事がデキる人たちは働いている。
もし、あなたが仕事の中で行き詰まりを感じているなら、まずは本を読むことから始めてみてはいかがだろうか。


いいなと思ったら応援しよう!