才能不要!AIに仕事を奪われない方法3つ
ChatGPTが話題ですね。
私も少しだけですが、いくつかの質問を投げかけてみたところ、内容は無難ながらとても自然な文章が帰ってきて、まるで人間と会話しているようでした。
ただ、専門的な内容になると間違った答えを返してくることも多いようで、騙されないように気を付ける必要があるようです。
有識者によるとこの部分の克服はかなり難しいようで、AIがいくら賢くなっても100%の正確性は実現しないとする記事も見かけました。
しかし、今後の技術の発達によって正確性が上がっていくことも考えられますし、そうなれば多くの人が仕事を奪われる可能性があります。
今後10年でAIに仕事を奪われるとされる職種は多岐にわたり、事務員・販売員・銀行員・タクシー運転手・警備員・ウェイトレスなどがあげられます。
また、皆さんもご存じの通りAIは創作の分野にも進出しており、作家の文章をまねて小説を書いたり、漫画家の画風をまねてイラストを描いたり、写真と見紛うようなGC画像を生成したりしています。
私の職業はこのリストには載っていないですが、永遠に無関係とは考えられません。
AIに仕事を奪われない方法を考える必要があります。
そこで、「AIには難しいが、人間にはできること」を考えていきたいと思います。
実体験を積み続ける
AIが進化し続けることを前提に考えると、いずれ人間は知識や思考力でAIに負けてしまうと思われます。AIの情報処理速度は人間の比ではありません。
実際、将棋や囲碁の世界では、すでにAIが人間のプロを圧倒しています。
しかし、AIにはどうしても提供できない情報があります。
それは一次情報です。
一次情報とは、実際に体験した本人から提供されるオリジナルな情報です。
これは生身の人間が体験しなければ得られない情報ですから、AIが提供するのは極めて難しいと思われます。
優れた経営者に現場主義者が多いのも、一次情報の大切さを知っているからでしょう。(トヨタの三現主義は有名ですね。)
経営者でなくても、私の周りの優秀な人はいろいろなことに興味を持っており、すぐに自分で体験しようとします。
今話題のChatGPTは確実に触っていますし、業界で話題になっている本があれば真っ先に買って読みます。
競合他社から画期的な商品が出れば、すぐに買って自分で試します。
そうやって、一次情報を得ようとしているのです。
本人の実体験に基づく情報には、独自性と信頼性があります。
私の知り合いには、営業なのに「今担当している案件で開発者と話すから」と、プログラミングの勉強を始めた人もいました。
それによって開発案件の難しさを体感し、上司に現実的なスケジュールや課題解決の提案を行うことができるからです。
実際に体験した人の言葉には独自の説得力があり、それは大量のデータを処理するAIには持つことができない強みとなります。
複数のスキルを掛け合わせる
ChatGPTを少し触って分かったのですが、AIはプログラムコードを書くことや、文章を校正することはかなり得意なようです。
少なくともHTMLや英語に関しては、相当な精度であることを確認しました。
そのため、これらの仕事を本職にしている人にはAIが強力なライバルになってしまう可能性があります。
これに対抗するには、すでに持っているスキルに加えて新しいスキルを身に着け、それらを組み合わせる必要があります。
特に、AIが苦手とするスキルを持つことが望ましいでしょう。
AIが苦手な仕事には、営業・教育関係・医療関係・コンサルタントなどが挙げられます。
つまり、表情の変化や仕草から人の感情を汲み取り、心のケアをしたり意思決定を促すことが苦手ということです。
従って、以下のようなスキルがあれば、AIに対抗できるでしょう。
【営業スキル】
相手と直接交渉して課題を見抜き、交渉によって意思決定を促すスキル。
【チームマネジメントスキル】
メンバーの意欲と成長速度を高め、チームの成果を最大化するスキル。
【デザインスキル】
適切な情報設計を行うことで、ターゲット層に理解と行動を促すスキル。
これらは全て他者と関わるスキルです。
他者との関わりが増える事で、あなたのスキルはより多くの輝く機会を得ます。
複数のスキルを掛け合わせるメリットはもう一つあります。
それは、複数の視点を持てることで、潜在的なニーズを見つけて発案することができるようになることです。
このような自発的な動きも、AIの苦手とするところです。
責任の重い役割を引き受ける
この先、AIが進化して高度な回答ができるようになったとしても、それを採用するか否かを決定するのは人間ですし、採用した結果に責任を持つのも人間になります。
責任を取ることは、社会的にも法的にも、人間にしかできないことです。
責任を取ることは、誰にとっても苦しいことです。
しかし、責任の軽い仕事だけをしていては、高度な仕事はできませんし、AIに限らず年下の世代にもいずれ仕事を奪われてしまいます。
では、責任の重い仕事とは何でしょうか?
それは「他人の分まで責任を引き受ける」仕事のことです。
例えば、新人の教育係を引き受ければ、その新人が伸びるかどうかの責任を持つことになりますし、
プロジェクトリーダーになれば、他のメンバーを代表してプロジェクトの成否の責任を背負うことになります。
責任の重い仕事は、常にイレギュラーに悩まされます。
他人が引き起こす予測不能な問題に素早く対応し、臨機応変に解決しなければなりません。
これは、AIが大いに苦手とするところです。
最も確実なのは、管理職になることでしょう。
管理職は、部下の勤怠状況から案件の進捗、年次に応じた成長度合いにいたるまで、実に多くの責任を負わなければなりません。
さらに、教育係やプロジェクトリーダーと違い、終わりはありません。
管理職は平社員の何倍も大変な仕事ですが、一通りこなすことができれば、それだけでAIなど恐れるに足らなくなるでしょう。
以上のように「AIには難しいが、人間にはできること」を考えてきました。
結局のところ、AIとの差別化を考えることは、他人との差別化を考えることと大きく変わりがないように思います。
社会人としてそれなりに長く働いて思うのは、人は才能よりも正しい選択と行動が大切だということです。
それによって自分の能力を拡張し続ければ、他人にも差をつけられますし、AIにも容易に対抗できます。
そのことを、今回整理することができたと思います。
できるだけ多くの方に当てはまるように整理したつもりですので、この記事が一人でも多くの皆さんの参考になれば幸いです。