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【共通テスト情報】試作問題から考える学習法(byベネッセ)
配点関連
出題内容で「(3)コンピュータとプログラミング」の範囲が第1問の問3、第2問のB、第3問の合計46点分になっている点に注目です。
実際にプログラミング(コーディング)について直接問われているのは第3問のみですので、「プログラミング教室に通わなければ!」と焦る必要はありませんが、「コンピュータとプログラミング」の領域を重視しようという出題の意図は伝わります。今後の社会の中で、だれもがもっていてほしい知識やスキルという出題者からのメッセージと言えます。
「(4)情報通信ネットワークとデータの活用」という範囲が31点分
数学との関連
箱ひげ図や散布図、「外れ値」などが見えます。
これらは、先に見た『数学I、数学A』の第2問の〔2〕に出ていたものと同じです。要は、勉強する内容として、数学と情報Iにはかなり共通性があるということです。
数学での学習内容が情報Iに直結しています。
数学の理論が、情報の中で実践される、というイメージです。数学の勉強をがんばれば情報にも生き、情報の勉強をがんばれば数学にも生きるという関係です。
全体の傾向
問題の中で与えられた材料を読み取り、考えて解答する問題が多く出題されています。
これまで見てきた他の教科同様、授業において教科書や教材で出てきたことを「覚える」ではなく「考えてできるように」という意識で勉強を進めましょう。
今後の期待(教材会社)
『情報I』は過去問もなく、どうやって共通テスト対策をすればよいか不安だと思いますが、この試作問題を受け、各教材会社で教材が作られていきますので過度に心配する必要はありません。
各教科共通の求められる力
各教科に共通するものを感じたのではないでしょうか。
どの教科でも求められる力は、次の2つです。
○与えられた材料の読解力
文章だけでなく、グラフ・表、図などさまざまな形式の材料を、素早く読み取る力
○与えられた材料同士を結び付ける力
「このことを言うには、このことが根拠になる」というような材料同士の関係性を考え、意見等を組み立てられる力
これらは、大学に入学してから、そして社会に出てから求められる力とも言えます。
「教科書を覚える」ような学習だけでは、また従来型の問題を解きまくるような学習だけでは身に付きません。学校での授業、総合的な探究の時間、行事、部活動、さまざまな場面で、自分で考えて組み立てる経験を積み重ねることが大切です。
この原稿を書くに当たっても、公表された試作問題等を《読解》して、これまでの入試問題の特徴や、高校での学習の状況と《結び付け》て考え、伝えたいことを《組み立て》て表現しています。
これからの社会、言われたことをきちんとやる、というのはAIとロボットがやってくれます。自分で《考えを組み立てる》力を付けるということを大切にしましょう。それが大学入試だけでなく、将来の人生にも役立ちます。
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