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塩対応

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平日は朝早くから夜遅くまで学校にいて、目の前の業務に追われる毎日。自宅に仕事を持ち帰ることもあり、プライベートな時間を犠牲にすることも少なくない。土日も部活動や大会の引率、学校行事などがあり、たまの休みがあっても疲れ果てて何もできない……こんなネガティブなスパイラルから抜け出せずに一人悩んでいる先生は多いのではないだろうか。

なぜ教師になりたかったのか。教師になってやりたかったことは何だったのか。その原点に立ち返って日々の業務を見直し、教師本来の仕事である生徒に向き合う時間をつくるために峯岸氏が実践しているのが「塩対応」だ。

塩対応の具体例

ケース1:生徒が「先生、相談があります」と言ってきた
×何でも相談に乗るよ!と意気込んで話を聞く
 →最初は寄り添うつもりでも、いつしか「寄りかかられて」しまう
○相談事10のうち、教師が聞くのは2までと線を引く

教師は多忙だといわれていますが、実は本当に忙しい先生と、それほどでもない先生がいる。とくに若い先生は面倒な仕事を押し付けられても、粛々として従います。最近は学校でもICT化が進み、若い先生の負担がさらに増えています。いくら事を荒立てないようにと思っても、自分の時間を潰してまで先輩の先生の言いなりになる必要はありません。若い教師が辞めていく背景には、こうした事情もあると思います

塩対応の具体例

ケース5:同僚が明らかに担当以外のことを質問してくる
×丁寧に教えてあげる、助けてあげる
 →人のための仕事ばかり増える
○人に聞く前に自分で努力や工夫をしたか尋ねる

ケース6:同僚が、苦労して作った教材を「ちょうだい」と言ってくる
×本当はあげたくなくても親切にあげてしまう
 →自分だけが損をしている気になってしまう
○いい人でいようとせずに、相手にgiveする範囲を決める など

塩対応とはクールに振る舞うことでも、生徒を突き放すことでもない。教師は「いい先生」になるために、生徒や保護者、同僚のお世話係になってしまっている。本来教師を目指した理由は、そこではないはずだ。

「子どもが嫌い、授業が嫌いで教師になった人はいません。教師をやっていると、よく『大変でしょう』と言われるのですが、とくに大変なのは部活の顧問と保護者の対応です。これらの負担を工夫して、もっと生徒と関わる時間をつくれれば、教師本来の仕事を楽しくできます。必要のない仕事を極力減らして、そのための時間をつくるのです。この2つの分量が変われば精神的にも楽になり、余計なエネルギーを使わなくて済むようになります」

教師が追い込まれている外的要因を取り除き、本来の仕事である生徒に向き合う時間をつくるーー。そのためのヒントが「塩対応」にありそうだ。

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Hiiro
公務員で受取出来ませんので、お気持ちだけで大丈夫です~