マガジンのカバー画像

私の好きなもの

5
私が好きなものについて語る記事です。 自分の好きなものを他の方にも好きになってもらいたいのです。
運営しているクリエイター

記事一覧

『神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond』&『DESIGNER × PROJECT ―大島依提亜と映画のしごと― 展』の思い出

『神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond』の思い出「神戸六甲ミーツ・アート2024 beyond」に行ってきました!今回は友人が運転してくれたおかげで、たくさんの作品を効率よく見ることができました。 六甲山の道はアップダウンが激しく、会場同士もそこそこ離れていたので、徒歩だったら見たい作品を全て回るのは難しかったと思います。アートにあまり興味がないのに連れて行ってくれた友人には、心から感謝です。 今回、自分の体力の問題で13時ごろから鑑賞をスタートしたのですが、本当

『山口晃ーちこちこ小間ごとー』感想レポ

学生の頃から、山口晃画伯の作品が大好きだ! 画伯ご本人のことも大好きだ! 自分の人生史上、一番長く追いかけているアーティストかもしれない。 画伯の作品は、様々な媒体で使用されている。なので、知らず知らずのうちに皆さんも作品を眼にしているかもしれない。 例えば、三浦しをん 著『風が強く吹いている』の表紙は画伯の作品だ。 最近だと、東京2020パラリンピック公式アートポスターが話題になった。 「個展が開催される」と耳にすれば、いそいそ遠征していたのだが(個展は大抵、関

初めて恋した創作物のキャラクターは『空色勾玉』の稚羽矢かもしれない

幼少期、運動神経が悪く、人付き合いも下手くそだった私は、家にこもって本を読み続けていた。 お気に入りの本に関しては、何度も何度も読み返していたので、一度読んだら再読しない派の姉から「そんなに何回も読んで、面白いの?」と不思議がられたものだ。 そんな読み返しまくった本の一つが、荻原規子さんの記念すべきデビュー作『空色勾玉』だ。 思い返せば、あれは恋だったのかもしれない。 この作品は、本当にたくさんの人に愛されている名作なので、いまさら私が作品について解説する必要はないと思

小椋冬美さんの作品に出てくるような女性になりたい

小椋冬美さんの描く女の人が好き。 あまり少女漫画は読まずに育った私が、好んで読んだ数少ない少女漫画が小椋冬美さんの作品だった。 姉の部屋に忍び込み、こっそりと読む姉が所有する漫画の中に小椋冬美さんの漫画があって、新作が買い足されるたび、何度も繰り返し読んだ。 フワフワした髪の毛、ぽってりとした唇、柔らかそうな胸元、といったルックスも素敵だったけれど、何よりそのキャラクターが素敵だった。 『薔薇色のお酒』の家政婦さん。 大人の落ち着いた女性で、雇い主である作家の先生との距

からくり人形を作った人の偏執的とも思えるようなこだわりにゾクっとする。

子供の頃に、テレビで文字を書くからくり人形の映像を見て以来、からくり人形やオートマタが大好きだ。 歯車とゼンマイの力が、想像を超えた動きを表現してみせることに驚き夢中になった。 例えば、このカラクリ人形は本当に文字を書いてみせる。どんな仕組みになっているのか、この人形を作った人は なにを思ってこの人形を作ったのか、ものすごく気になる。 このからくり人形は、とてもよく出来ていて大好きだ。有名なので、知っている人も多いかもしれない。 矢を取る時や放つ時の首の動きが絶妙で、