1ヶ月間スマホやめたら自分の時間を取り戻せた（前編）

今年4月にコロナ禍による緊急事態宣言が発令されたときの話。
僕の経営する店も余儀なく2ヶ月間の営業自粛をしていた。
息子の保育園も登園自粛要請が出ていたため、毎日家で息子の面倒を見ていた。

息子と外出して公園で思い切り遊ばせることが憚られる情勢だったので
必然的にテレビやYOUTUBEを見せたり、ゲームをさせることが多くなる。
その間、僕は手持ち無沙汰になりついついスマホばかりいじってしまう。
息子から何か話しかけられても心はうわの空。
しまいには息子と遊ぶことも面倒くさくなってしまう。

こんな暮らしではお互いストレスも溜まる。
ある日、1日中テレビを見ている息子に
「いくら保育園お休みだからってテレビばっかり見てちゃいけないよ。」と言ったら
「父ちゃんだってスマホばかり見ているくせに！もっと俺と遊んでよ！」と言い返されてしまい、ぐうの音もでない。

9年前に初めてiPhoneを買って以来、スマホ依存にならないように人一倍注意してきたつもりだ。
車の運転中はもちろん、歩きスマホだってしないように心掛けている。
トイレや入浴時のスマホ持ち込みもしていない。
今ではSNSを一切やっていないから映える写真を取る必要もないし、
LINEさえやっていないので知り合いに驚かれることも多い。
そもそもiPhoneには必要最低限のアプリしか入れてないし、
電話やメッセージを除いてほとんどの通知をオフにしている。

そんな僕でさえネットニュースやブログ記事をだらだらと見続けてしまうのを
やめられない。
持っているiPhoneのスクリーンタイムで1日の使用時間を確認したら平均8時間を超えていた。
いくらコロナ禍で外出のできない非常時とはいえこれは本当に良くない。
なんだか集中力も無くなって本も読めなくなってしまったし、睡眠障害気味だ。

スマホ依存気味だった2年前、デジタルデトックスをするためにApple Watchを購入した。
僕が購入したセルラーモデルはiPhoneがなくても単独通信ができるので
普段はiPhoneを職場に置いたままにしてApple Watch単独で使っていた。
電話とショートメッセージが使えるし、音楽を聴けるし、地図やSuicaまで使えるのでこれ一台でも出掛けることができた。
腕時計一つでなんでもできる万能感が凄かった。

ただApple Watch単独だとバッテリーが1日持たないのと、
電話をするときにスピーカーから相手の声が丸聞こえなのが難点だった。
またApple Watchの設定にはiPhoneが必須なので、
Apple Watchを維持するためにiPhoneを手放すことができなくなるという本末転倒な状態に。
そこに今回のステイホームでいつでもiPhoneを触れる状態になり再びスマホ依存になってしまったのだ。

スマホには麻薬にも匹敵するくらいの中毒性があると思うし
確実に自分の大切な時間を奪われている。
何より7月は第二子が誕生するタイミング、
そんな時期にスマホばかりいじっている自分を想像したら本当に嫌になってきたぞ。
結局スマホ依存を自分の意思で断ち切ることはできない。
薬物中毒と同じで手元にスマホがあれば触ってしまう。
だから物理的にiPhoneとApple Watchを手放すことを選択したのであった。

《後編に続く》

追記
Apple Watchは本当に素晴らしいプロダクトだと思います。
バッテリーの持ちが改善され
iPhoneから独立してApple Watch単独で設定可能になったら
再び使ってみたいなと思う。