他者志向型組織に向けて
こんにちは。
スクラムヒューマンパワー代表 日原 達仁です。
私の記事を読んでいただいて、ありがとうございます。
オリンピックメダリストなど、目標を達成した人は皆
「支えてくれた人に対して感謝したい」という言葉を口にします。
また、大事なゲームの前には、支えてくれる人や応援してくれる人に
「恩返ししたい」や 「期待に応えたい」といった言葉を口にします。
周囲の応援が力になり、仲間との叱咤激励する関係性が
厳しい練習を続ける、他者の為になにかしたいという力、
モチベーションとなります。
また奉仕活動、ボランティアやソーシャルサポートなど、
他者のために何かするという行動は、
他者志向型に向かっていると言えます。
新しい年になり、新たな目標を掲げても、
大多数が途中で目標を忘れ、また今まで通りの生活に戻っていきます。
私もその一人です。
私たちが受けてきた教育は、
勉強やスポーツでも自分自身が目標を設定し、
努力して達成することで喜びや満足感を得るという、
至って自己志向的な活動です。スポーツや芸術活動においても、
結果としてパフォーマンスが周囲の人々に
感動や喜びを与えたとします。
しかしそれは副産物であり、達成者はそれ自体を
目的に活動しているわけではないという理解です。
昨日車で移動しているときに、ラジオから
女子サッカーチームの選手が話しているのが聞こえてきました。
チームの活動や個人の活動のことを話しています。
そのチームは、これからリーグの入替戦に挑みます。
キャプテンは
「必ず〇〇いなければならない。こうしなければならない」と、
何度も口にします。
「しなければならない」は、MUST思考ですね。
義務的な表現を何度も口にしていました。
私なら、「入替戦に勝利意識を持って挑み、
多くのサポーターに感動・勇気・元気を与え恩返しをしたい」と答えます。
「○○したい。」MUSTからWant toの表現で話をします。
2019年3月21日。
イチロー選手は約27年間にわたる現役選手生活から
引退する会見を行いました。
ファンの存在の重要さや特別さを、次のように語っています。
イチロー選手の中では、当初自分が努力し達成することが
結果的にファンを含むチームに関わる
周囲の人のためになっていると意識していました。
しかし次第にファンの存在こそが自身の達成を動機づける源泉となり、
周りの人を喜ばせることを目的として
努力すると意識されるように変化してきたということが語られています。
他者志向的達成動機は
「他者からの支援に対する恩返しや期待に応えるという意識によって
支えられた動機づけ」として定義されます。
これは達成者の「自分を支えてくれる家族や仲間のため」、
「応援してくれる人の期待 に応えるため」といった語りを反映しています。他者志向的な動機を、
「自己決定的でありながら、同時に人の願いや期待に応えることを
自分に課して努力を続ける意欲の姿」となります。
他者志向型の組織として、地域や社会に貢献しながら、
ともに発展していきたいですね。
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