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クリーンファイターズの軌跡 ~限られた予算で強いチームを作る!~ 6

こんにちは。
スクラムヒューマンパワー代表 日原 達仁です。

私の記事を読んでいただいて、ありがとうございます。

平成10年、クリーンファイターズは
関東社会人2部から関東社会人1部へ昇格を果たしました。

当時のTOSENラグビースタイルは、
とにかくディフェンスに重点を置いたものでした。
得点力はあまり無かったため、
相手チームの嫌がる低いタックルを浴びせるスタイルです。
全体的に小柄な選手が多かったため、低い姿勢のプレーを求めました。
相手エリアでの反則は、ペナルティーキックで3点を積み上げ、
後半も20分が過ぎ、相手側が攻撃に
嫌気がさしてからのカウンター攻撃でTRYを狙います。
ロースコアでの勝利がパターンでした。

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中でもヤクルト戦は、お互いのスタイルが同じものでしたので、
非常に熱戦となりました。
今ではクリーンファイターズはヤクルトに勝てなくなってしまいましたが、
当時はロースコアでクリーンファイターズが勝利、
ヤクルトの昇格を3度阻止しました。

同級生だった清水選手がヤクルトに所属していたのですが、
ヤクルトが勝った時でも、
「TOSENには試合に勝って結果で負けていた、納得できない!」
と言われていました。
選手数も圧倒的に少なく、高卒の選手も多く出場していたこと、
全体をみるととてもチームとしてヤクルトに及ばないような状態で、
よく戦っていたと思います。

負けず嫌いの選手が多かったこと、
「いつかあっと言わせるチームになってやる!」という
気持ちだけは強く持っていました。
私も選手も、ラグビーをすることが楽しくて仕方ないといった状態でした。

私のチームは中小企業のチームです。
対する相手チームは上場企業で、ほとんど大卒の選手ばかりです。
予算も相手チームの1/10以下、
選手数も相手40人に対してこちらは20名弱でした。
普通に考えたら、勝てる要素はありません。

小が大を制する。経営戦略にランチャスター、孫子の兵法。
今振り返ってみると、無意識に実践していたのでしょう。
このあたりはまた、経営のお話としてゆっくりお話しいたします。
ラグビーで実践してきた、生きた経営の話です!

リーグ最終戦はNTT東京
(NTTコミュニケーションズラグビー部 シャイニングアークス)、

早稲田大学ラグビー部出身選手も多く、
大学ラグビーで鳴らした選手ばかりのチームです。
東伏見にある早稲田大学選手が練習するグラウンドが試合会場で、
なんとなく相手ホームのような気持ちになりました。
学生時代にも何回かこのグラウンドでゲームをしました。
言わばホワイトカラー対ブルーカラーの対戦、自然と気合が入ります。

スクラムを見ても、相手のフロントローには同級生が並びます。
早稲田と明治の卒業生、1番も3番も見知った顔です。
2番には大学の先輩です。その他、有名な選手も沢山在籍しており、私の鼻息は無意識に荒くなっていました。
対するTOSENは、3人が高卒、2名は高校時代もリザーブです。
経験値では圧倒的にNTTが勝っています。
応援も相手サイドにはたくさんのサポーター達、完全なアウェーです。


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