御礼161 父の実家の竹の子と、母が育てている花
『ひぐらし日記』にも度々登場する私の父ですが、父の実家の裏は竹山になっています。
今年も竹の子をとってきてくれたので、料理する前に窓辺に並べて撮影してみました。
なんだか会話しているかのように見えます。
父は 3人兄弟ですが、父が小学生の頃には両親共に亡くなってしまい、それからは兄弟で助け合って生きてきたそうです。
お金がなく病気や怪我をしても病院に行けないどころか、家に薬もなく、ひたすら自力で治したとか。
裏に竹山を持っていたことが救いで、竹をとってきて細く裂き、かごやざるを作っては、成田山門前の竹細工を売る土産物屋さんに兄弟で売りに行って、生活費の足しにしていたそうです。
竹細工の作り方も誰か教えてくれる人がいるわけではなく、今ある背負いかごをほどいたりしての独学だったそうです。
兄弟して手先が器用だったみたいで、父の兄は見事な水彩画を描く人でした。
そんな父の兄も姉も今は亡くなり、3兄弟で残っているのは父だけです。
伯父ちゃんが描いた水彩画はうちにも飾ってあります。
父は私の家に婿養子として入っていますので、父の実家には今は誰も住んでいません。
父がたまに行って家の中の空気を入れ替えたり、庭や竹山の手入れをしたりしています。
よく「山で竹の子とってきたー!」とか「山菜とってきたー」とか、秋になると「キノコ沢山とってきたー」とか言っている人がいますが、個人が所有する山もありますので、気をつけて頂きたいです。
友達の家の山でも収穫しようとしていた山菜やキノコを(悪気はなかったとは思いますが)すっかりとられてしまって、なげいている山菜キノコ農家さんや、竹の子農家さんが毎年います。
上は祖母から母へと引き継がれている日暮家の花壇です。
田植えの頃に撮った写真なので、少し前のものですが…
母が竹の子をゆがく時に、あくを抜くための米糠も持ってきてくれました。
「これで あぐ取れ。そのまま入れっでねーど!さらしか何かに包んでやんねーと、たげのご、ぬがだらげになっちゃーがんな!」
だそうです。
ちゃんと言われた通りにやったよ、母ちゃん。
父にも母にも感謝している私です。
さて、cakesさんで連載させて頂いております『新ひぐらし日記』ですが、人気ランキング 1位になりました。
みなさんいつも読んで下さって、コメントもありがとうございます!
noteさんからは、トロフィーが届きました。
合わせて御礼申し上げます。
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「せっかく この世に生まれてきたのだから、1冊でもいいから自分の本を残したい」子供の頃から本好きだった自分の夢をかなえるべく、エッセイ漫画を描いています。よろしくお願い致します。