トレードオフの呪縛から抜け出そう!
あちらを立てれば、こちらが立たず。こちらを立てれば、あちらが立たず。そんな関係性をトレードオフといいます。
例えば、家賃。
立地が良い便利な場所で、築年数も浅くて新しい家に住もうと思うと、その分、家賃は高くなります。
良い条件にするほど、コストもかかる。コストを下げれば、条件が悪くなる。このような関係のことです。
トレードオフは身近にたくさんあって、宅配便を早く送ろうと思うと追加の費用がかかることもそうですし、恋愛や結婚でパートナーをつくると、時間の制約ができてしまうことなどもそうかもしれません。
今と未来のトレードオフ
長らく考えていたことのひとつに『今の楽しさを優先するか、未来への投資と思って苦難の道を選ぶのか』という問いがありました。
ふらりと入ったカフェでノートを開いて、思索の時間。いつもと違う空間で、いつもと違う刺激に囲まれながら、考え事をするって良いですよね。
そこで自分自身へのメンテナンスをテーマにして考えていると、いつの間にか先ほどの問いがするりと解けていったのです。
これまでは、今と未来の幸せをトレードオフとして考えていたのですが、『将来にも繋がることで、今目の前のプロセスも楽しめること』をすれば良いじゃん!という発想のシフトが起きました。
それは、本から新しい知識を得ることや、興味がある人にインタビューに行くこと、他にも美しいものに触れて紹介することだったり、まだ多くの人が気づいていない魅力的な何かを発見することだったり。
今も楽しくて、将来にも活きてくる。そんな時間を積み重ねていけたらなんと最高なこと!
両立への第一歩は具体と抽象の行き来
人はついつい欲張ることに躊躇いを感じてしまいます。
こんなに幸せでいいのだろうか。こんなにうまい話があるんだろうか。裏側があるものももちろんあると思います。
でも、できるだけ欲張った選択肢が実現できるように考えを粘ってみることもときには必要なんだなと今日思いました。
一見共存できないトレードオフの関係を乗り越えるには、具体と抽象を行き来して考えることがコツっぽいです。
今回の考えは単純化すると以下のようなプロセスで導かれました。
テーマ『自分をメンテナンスできているか』
Q.そもそもメンテナンスってなに?(抽象化)
・自分を大切にできていること
・今を良い状態を保つために行うこと
Q.メンテナンスって例えばどんなこと?(具体化)
・カフェで一息つく
・温泉に入る
・読書してる時間
・旅をして知らない場所に行く
Q.それってつまりどんな時間?(抽象化)
・疲れを癒す時間
・将来に向けた自己投資ができている時間
→あ!今の良い状態を保つときに自己投資も活きるんだ!
書き出しながら考え事をしていくと、思わぬ繋がりから発見があって、おもしろいものです。
トレードオフの呪縛
社会に大きなインパクトを残している人たちは身近な人たちを大事にできない。これもトレードオフ思考が強いときに陥りがちな考えだと思います。
でも、なにかしら乗り越えられるポイントはあるのだと思います。苦しまないと成長できない、というのももしかしたら幻想なのかもしれません。
成長も目の前の幸せも両立させる。
トレードオフは考えていけば乗り越えられると思えたら、きっと毎日はさらに楽しくなる気がします。
トレードオフの呪縛を乗り越えて、生活できたらと思います。
それでは明日に続きます。