何者にもなれなかった"自分"になるための旅にしよう
2022/5/2〜日本縦断を始めました。
旅に出る前の僕は、あえてノープランで行くことでトラブルとの遭遇や、現地での偶然の出会いを楽しむ、"いかにも旅っぽい旅"をしようと意気込んでいました。
そんなユニークな旅にすることで、色んな人からおもしろいと思ってもらいたい、話題になりたいといった下心があったんですね。あとは相席食堂の見過ぎで取れ高を気にする自分がいました(笑)
(そんな始まりだったので、初日にサングラスが割れたことはおいしいエピソード、、、)
でも、そんな派手さやキャッチーさは求めず、背伸びしない旅にしようと思います。
自分らしさを突き詰めた先にあるセンス
そう思う発端は出発前日の夜。人生の先輩かつ友人であるAさんと、旅前にご飯を共にする機会がありました。その方は東京藝術大学出身で今も彫金作家として活躍している方。
Aさんはこんな趣旨の言葉を投げかけてくれました。
「藝大生は他の誰かになろうとすることがダサいって知ってる。だから、自分になろうと自分らしさを追求する。」
それを聞いた時、グサリときました。あわよくば、日本を旅して有名になったかつおさんのようになりたいなとか思っていた自分。それは紛れもなく、他の誰かになろうとしていました。
トラブルやハプニングによって、ユニークな存在になる人もいるけど、自分にはそのやり方は向いてない。違う旅のスタイルがあるし、もっと自分らしい旅ができたらと思っています。
たった2日の大きな変化
とはいえ、はじめの2日間はノープラン旅を標榜して、写真を撮るたび、行く先を決めるたび、いつもどこかでSNSでシェアすることやお土産話にできるかどうかを気にする自分がいました。
それはそれで、オールバックの店主からカッコいいと思える言葉に出会えたり、僕の野営の手際の悪さを見かねたお兄さんが肉まんをくれたり。あたたかくて有り難い時間に恵まれたのですが。。。
でも、こうしたエピソードは今ここにいる自分より、のちのち承認欲求を満たしてくれそうだという未来の自分に焦点が当たって、自分らしさが蔑ろになってたように思います。
野営もしましたが、天候との戦いもあるし、虫の飛ぶ音が気になり寝づらいし、焚き火は旅の後行程を考えると臭いが面倒だからやりたくないし、あえて選択する必要はありませんでした。
自分に合わないようなことはしなくて良い。
もっと後行程を考えて、作業時間を取り入れた旅のスタイルの方が居心地が良いし、自分らしい旅になるなと思い、カフェでのんびりとnoteを書いています。
いわゆる「ユニークな旅」を辞めるにあたり
「①野営」「②フィルムカメラ」「③現地での偶然の出会い」は断念することに。もっと旅先では仕事も増やしてPCを触りながら、ほどよく現地のご飯や観光地に触れる旅が自分にとってのほど良いペース。
気になる人には事前にアポを入れて、そこを目的に会いに行く。その先に繋がる出会いのほうが僕にとっては深く話せておもしろい。
事前準備を怠らずにトラブルがない旅の方が自分らしいし、そんな自分らしさを突き詰めようと思います。
今の自分がやりたいこと
今、やりたいことは以下の2つです。何かピンときた方はぜひ一緒に何かしましょう。
①パーソナルブランドブックの作成
個人のこれまでの人生やこれから目指す世界観を雑誌のような形で1冊にまとめる「パーソナルブランドブック」を取材を通して作成します。
1週間ほど寝食を共にして、インタビューをしながら、その方の経験や他者(僕)から見たパーソナリティを編集してみたい。例えば、カフェのオーナーさんや窯元の作家さん、ゲストハウスを営む方など。
これは過去に濱田さんという方が企画していたもののほぼパクりになるのですが、、、
パーソナルブランドブックはこれ(↑)をもっとパブリックに向けた制作物にしようという試みです。
個人のブランドブックができることで、他人からの理解が促進されたり、お店を営む人であれば、その思想の深いところを届ける手助けになるかと思います。
まだまだ構想段階なので、「この企画に付き合ってあげる」とか「ウチのことを第三者目線から紹介してよ」という方、ぜひご連絡いただけたら嬉しいです!
②コミュニティスペースへの訪問
今朝、カフェに行って思ったのは、感度の高い人たちは感度の高い空間に集まるということ。地方ほどその動きは強い気がします。
だからこそ、地方にあるコミュニティスペース(それはゲストハウスかもしれないし、カフェかもだし、コワーキングスペースかも。)に足を運びたい。
「この場所は盛り上がってるぞ」ってところがあれば、ぜひ教えていただけたら嬉しいです🙌
元来の自分であれば良い
短期だって長期だって関係ない。自分の心地良い旅のペースは変わらないんだなと思いました。
かつて、沖縄に彼女と旅行したときも、僕が仕事をしていたばかりに怒られた記憶が蘇ります(苦笑)
場をわきまえることは大事ですが、自分のペースは昔も今も変わらない。非日常だからといって、観光ばかりするのではなく、ほどよく仕事を交えるほうが心地良い。
自分らしさは自分の「できない」を認めたときに初めて現れます。
この旅ではもっと自分のできないこと、やりたくないことも全部見つめて、自分らしさを貫けるような強さを身につけていきたいなと思います。
この考え方もどんどん更新されていくかもしれませんが、旅の途中経過でした!