鞄を提げて公文へ行くといふ息子 盆と暮れには帰つてこいよ 目黒哲朗『生きる力』
インドア派、アウトドア派、いろんな子がいるが、この息子は後者かなと思う。
わが家のことで恐縮だが、息子の生活は父親とすれ違いになることが多い。部活から帰ってきて、晩御飯を食べて塾に行くころに夫が帰宅したりする。そんな場面を想像した。
この歌の面白さは下の句の「盆と暮れには」だ。普通は「遅くならないうちに」とか「寄り道しないで」みたいな文言が来るところ。この「盆と暮れ」があるから、割といつも外に出ている子なのかなとか、親としてもその活発さを頼もしく思っているだろうなと想像した。