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一行詩集「365」まえがき

一行詩集「365」

まえがき

この詩集を作ろうと思ったきっかけは、短い一行詩なら、通勤電車の中や、仕事の休憩時間や、家事や、子育ての合間に、紅茶を沸かすより、簡単に読めて、その瞬間だけ心が落ち着いたり。どこかに旅に出たような解放的な気分を味わってもらえると思ったからです。

谷川俊太郎さんも「詩の良い部分はすぐ読めて、何度でも読める所」と仰っていたました。

2021年の夏から一年間。毎朝、僕は一行詩を一遍ずつ書きました。そこに苦しみはほとんど無くて、どちらかと言えばそれは願いや祈りに近いものでした。中にはドラマもあれば、魔法もあれば、暮らしを明るくするヒントや、メッセージもありますが、本当に伝わってほしいのは、この世界が素晴らしいという真実だと思います。

ご飯が美味しいとか、お風呂が気持ちいいとか、猫が可愛いとか、朝日が綺麗とか、家族が好き。それくらい小さなことで幸せを感じられる。本来、僕らの生きている世界はそうゆう場所なのです。

正しさや、優しさだけでは生きれないのも事実です。

コロナや戦争や銃撃事件、そんなニュースが飛び交い、心を痛めながら、恐ろしさに震えながら、それでも頑張って仕事場に行き、息苦しいマスクを外さず、くたくたになるまで働いて。満員電車に揺られる帰り道、人生を振り返る余裕もない。そうゆう日常を送っている方も、大勢いるはずです。

そうゆう人に対して、僕の微弱な言葉が差し込む隙間があるのかと言えば、難しいかもしれませんが。365編の一行の中に、たった一遍でも、兆しだったり、灯だったり、救いに映れば。その時、詩は詩を越えて、時空も越えて、笠原メイも消えて、あなただけの言葉になるはずです。

そんな小さな夢を抱いて、この詩集を発表します。

笠原メイ

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一行詩集「365」著者 笠原メイ
9/23 発売 
価格 ¥500 あとがき+特典映像付き

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Mei&Me(原題:僕と笠原メイ)
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