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詩集「Midnight Cigarette」の経緯


2024年3月15日 (金)に発売する
詩集「Midnight Cigarette」の
完成するまでの経緯(いきさつ)を書こうと思います

話は2023年5月まで遡る
近所に住んでいる、詩人の浅見恵子さんに
「私が文学フリマに持って行くから
あなたも簡単な冊子作ってみたら?」という
ご提案を頂いて、初めて「本」を意識した
今まで詩の本を作るなんて
すごく大変で、お金が膨大にかかるという
ネガティブな認識しか持っていなくて
でも、浅見さんは軽い口調で
「ごく簡単な誰にでも作れる冊子でいいよって
それを100円で売ってみようよ」と
かなりハードルを下げてくれたし
期待してくれているのを感じて
それが嬉しくて
なんとかやってみようと思った

それから、試行錯誤しながら
パソコンとにらめっこして
詩誌に掲載された5編の詩を収録した
11ページの冊子を作ってみようとした
両面印刷できたら簡単なのだろうけど
自分のプリンターにはそうゆう機能はなくて
僕は頭を使うことや計算が超苦手で
偏差値の低さを発揮してしまい
どうやったら本になるんじゃああああ、と
すぐに参ってしまい、また、
浅見さんに助けてもらうことにした

近所の個室のある居酒屋さんで
本つくりを一からレクチャーしてもらった
最初に設計図みたいなものを書いて
そんなアナログな方法で、、、という
目から鱗が落ちる感じの作り方を教わった
何度も同じ質問をしてしまったけど
これなら僕でも出来るかも?と光が見えた
とにかく本の形になれば
どんな風に作ってもいいのだ

中身の詩についても、浅見さんと
堤美代さんという詩の先生に
何度も会って、読んでもらって
こうしたら?とか
ここは削った方がいいねとか
繰り返し推敲してもらった
内容的にも、自分ひとりじゃあ
たどり着けない場所に行けた

冊子の作り方は理解したけど
僕は病気で手が震えてしまうので
ホチキスを止めるのが難しく
母親に手伝ってもらった
それでも何冊かミスってしまった
慣れてない僕からすると
製本は精神的にやられてしまう作業だった

それでなんとか完成した5部の冊子
「ミッドナイトシガレット」を
文学フリマ東京36で
100円で売ってもらった
(この時の紙はただのコピー用紙だった)
ちょっとだけ宣伝をしていたからか
すぐに完売して、嬉しかった

初めて、紙の本を売るという経験をして
ちょっとだけ世界が開けた気がした
やっぱりデータより紙がいいよねって

そして、秋、2023年9月17日に
東京ポエケットというイベントに
(詩のフリーマーケットみたいな感じ)
また、浅見さんが持って行ってくれるというので

今回は、表紙の紙をグレーの厚紙にして
中身の紙も上質な紙(白度が高い)を使って
目次のページを足して
収録する詩もさらに推敲して
50部作ろうとしたけど
絶望的なホチキスのミスを繰り返して
半分くらい駄目にする、残ったのは30部
その新装「Midnight Cigarette」を
500円で、ポエケットで販売してもらう
5部売れた。嬉しかった。

その次に冬、販売したのは
2023年11月11日(土)
文学フリマ東京35で
また浅見さんに10部持って行ってもらって
なんとか完売した、Xで出会った
詩の仲間が駆けつけてきてくれたのだった
みんなありがとー!!と叫びたかった

ここら辺、冬の真ん中で、ようやく
僕の頭に「Midnight Cigarette」を
全国にネット通販で売ってみよう、という
考えが浮かんできたのであった
(遅いよね、何事も遅い)

幸い、詩のコンテストの賞金
詩誌に書いたエッセイのギャラや
noteの有料記事の売り上げが
溜まっていたので、新しく50部作るのに
持ち出しが無く作ることができた
本当にありがたい話だ
(さすがに今回は製本作業は依頼した)

その恩恵により、今回は
送料込みで500円で発売することができた
赤字ではないけど、売り上げはほとんどない

でも、僕にとっては名刺代わりの一冊なので
まず、たくさんの人に読んでもらうことに
重点を置くことにした

現在、37名の予約をもらっていて
残り13部を発売日から売る形になり
こうなると100部くらい作っておけば
良かったのかも?と思うけど
再販の予定は今はない、色々と都合があるのだ

結局、最初に「Midnight Cigarette」の
構想を練ったところから
発売するまで10か月もかかってしまった
それはそれで僕らしいか
石橋を叩いて渡るタイプなんだ
渡らないときもある

妹が宣伝動画を作ってくれて
それも素敵な仕上がりで嬉しかった
発売日も決めてくれた
妹なりに背中を押してくれたのだと思う
ありがたいね

関わった全ての人に感謝を込めて
この一冊があなたの元に届くことを
夢見ています

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Mei&Me(原題:僕と笠原メイ)
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