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Photo by
kikurageoz
【詩】27マッハクラブ
27歳で死んだロックスターの亡霊が
今夜チェルシーホテルで
パーティするって噂を聞き
俺は取材班として忍び込んだ
大量のドラッグと酒が飛びかう中
マイク片手にあっちこっち走り回る
ジミ・ヘンドリックスは言った
「右手で握手してくれよ
その方がハートに近いだろ」
ジャニス・ジョプリンは言った
「あなたはあなたの妥協したものになる」
ジム・モリソンは言った
「俺、ビルの屋上に住んで歌を書いてるんだ
まだ断片だけど」
エイミー・ワインハウスは言った
「私は歌う為にここに置かれた訳じゃないの
妻とママになって、家族の面倒を
見る為にここに置かれたの」
カートコバーンは言った
「誰かになりたいと思うことは
自分自身を浪費することだ」
彼らは一人も楽器を持ってこなかった
彼らは冗談を言わなかった
彼らは否定をしなかった
朝になればすべてが消え去り
俺の心はちょっと壊れていたんだ
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