見出し画像

【2】会社を退職して、早速人生変わった話。



①退職、私の要請について。

こんにちは、ひぐちです。
初回投稿から3ヶ月が経過しましたが、
友達や同僚だけならず、SNSで知らない方々からコメント頂くなど、思った以上の反響があり始めて良かったなと思いました。

この文章が誰かにとっての何かになれば、
それはとても嬉しいことなので
今後も思うがままに書き残していきたいと思います。

さて、前回お話した通り、
私は既に前職を退職し、これから青年海外協力隊になるわけですが

https://note.com/higuchi_jocv/n/nbf523b309e2c

私は協力隊として、いつ、どこで、なにをするかと言うと・・

いつ :来年から2年間
どこで:ミクロネシア連邦
なにを:環境教育

皆さんの感想は、
きっと以下のどれかでしょう。

・いや、ミクロネシアどこやねん
・いや、環境教育ってなんやねん
・いや、来年の出国まで何するん

私も何も知らない時は、同じことを思いました。

「そもそも青年海外協力隊ってどうやってなれるの?」
についてはまた別の機会でお話します。
とにかく私は、上記の条件(要請)で協力隊に合格しました。

そんな私の要請について。
まず、ミクロネシアどこやねん案件について。

ここです。ミクロネシア。
そうそう、そこそこ。

・・・・・どこ!?

て感じですよね。小さすぎるう。
マップなかなか拡大しても見えてきません。
更に、私の任地はその中の「ポンペイ」という小さな島です。

【ポンペイ島】
面積:琵琶湖の半分
人口:34,000人(横浜の1/1000)
季節:夏のみ

普通に生きてたら絶対行かん。
そんな世界の僻地で2年生活するなんて、
人生おもろくなりそうでしかない。天変地異。

ポンペイ島で私は【環境教育】に従事します。
ゴミ問題や自然保護への環境理解をテーマにした啓蒙活動です。

学校で巡回授業を行なったり、環境イベントを実施したり、
環境教材を作成したり、コンポスト(堆肥)を普及させたり、、
自分の発想次第でいかようにでもアレンジできる分野です。

青年海外協力隊って190種類以上も職種があるのですが、私の興味能力的に一番合うのが環境教育だと思い応募。
この偉大なる自然を、少しでも守れたらいいな

②現在、私は何をしているのか。

で、そんな私は何をしているかと言うと・・
退職3日後に岩手に飛び、田舎で3ヶ月過ごし、3日前帰宅しました。

「えー、なぜ岩手えええ」て感じですが、
協力隊合格者向けの派遣前プログラムに任意参加したからです。
簡単にいうと「未知のコミュニティに飛び込む実習」
私はボランティアや留学経験がなかったので、
海外前に日本で疑似体験がしたく参加応募。

私の実習先は、岩手遠野市の【宮守町】という小さな田舎でした。

宮守の全貌。緑オンパレード

私は農業法人「宮守川上流生産組合」にて
トマト収穫、草刈り、農産物加工場での作業、
今まで全く馴染みのないお仕事をしていました。

”自然を相手にする仕事”って本当に大変。
大切に育てた作物も、突然の暴雨にやられたり
地上に餌を求める動物に食い散らかされたり
気候変動や生態系変化の影響は計り知れない。

③企画、エコキャンドル製作販売

実習先のオーナーさんからは
「やりたいこと、自分で考えてやっていいよ」
と言って頂いておりました。そこで私は、

要請の”環境教育”に関連した活動として、
【廃棄物を利用したエコキャンドル製作販売】
を企画し、宮守の福祉事業所「わの里」と協業しました。

「わの里」は、障がい者の方々の就労の場。
彼らの工賃になる仕事を増やしたいニーズや、
開設したてのカフェへの集客ニーズがありました。

何より、このカフェワノサトが、超魅力的。

カウンター席からの絶景

カフェ用にリニューアルした古民家から眺めるこの景色。
環境に配慮したメニューと、のどかで優しい店内の雰囲気。
ここで素敵なスタッフ、利用者さんが働かれています。

ここにいるだけで、幸せな気持ちになります。
「もっと色々な人が、ここに来たらいいのに」
素直にそう思いました。

このカフェの魅力と可能性に惹かれた私は、
自分にできることでわの里に貢献したいと思いました。

そこで私は、
組合の加工場から出る廃棄ビンを活用して
わの里の利用者と一緒にキャンドルを製作し、
このカフェで販売し売上を作るという企画を提案しました。

企画の枠組み

わの里と合意後、あとはひたすら奔走。
キャンドルに必要なろうそくは葬儀場の廃棄ろうから入手し、
飾り付けに必要な草花は周辺自然から採取し、
「エコ」にこだわった環境に優しい製品を目指しました。

そしてたーくさんの人の協力を経て完成したモノがこちら↓

完成したボタニカルエコキャンドル
販売ブース@カフェワノサト

想像以上のクオリティ。大感動。
製品ロゴに私の名前も入れて下さりました(涙
わの里の皆さんと一緒に、まごころ込めて作りました。

9月21日より、カフェワノサトにて販売開始!
(初日に早速売れたみたいで大感動・・・

岩手に旅行する機会があれば、ぜひ。
素敵な方々が、素敵な想いで運営している、素敵なカフェです。

④宮守、私の第二のふるさと。

私は宮守に来て、人生観が変わりました。

初めて経験したこと、知らなかったこと、
初めて出会った人々、色々な人がいること、
全てが新鮮で、好奇心の塊系女子である私にとっては
毎日が刺激的で、心から楽しさ溢れる3ヶ月でした。

刺激的といえば、人生初の伝統芸能にも挑戦。

遠野祭りにて伝統芸能「神楽」を披露

神に捧げる舞で、トランス状態。伝統芸能、あっぱれ。
また神楽を踊るために宮守に帰ってくると、神に誓います。

宮守で生活してみて、一番感じたこと。

便利じゃなくても、いいんだ

車がなければ、スーパーにもコンビニにも行けない。
娯楽施設やデパートも、もちろんない。
正直、全く便利な生活ではなかった。

でも、便利なものがないからこそ、
この地域はとても魅力的なんだと思いました。

自分の畑で取れた野菜はみんなで分け合うし、
全員親戚レベルでお互いのことよく知ってて、
困っている人がいればみんなで助け合う。

宮守に住んでいる人が、この地域を魅力的にしている。
宮守に住んでいる人が、この地域に貢献している。

私は今まで「部活や会社に貢献する」という感覚はあっても、
「自分の地元に貢献する」ことを考えたこともなかった。

宮守という地域そのものが皆の居場所だということ。
それはなんて尊く、魅力的なことなんだろう。

「宮守という地域にある確かなもの」を知れたこと、
それが本当に良かったと、心から思います。

宮守が、ずっと在り続けてほしい。
心からそう思える経験ができたこと。
また会いたい。そう思える人がたくさんできたこと。
この3ヶ月は、人生の財産になりました。
私の人生に新しい彩りをくれて、ただ感謝。

ではまた。



いいなと思ったら応援しよう!