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東洋医学講座 230
〇四神相応
▽四神相応の原理
▼われわれは〝四神相応〟で生きる
秋の殺滅した気に抗した生命力のあるものは、さらに抵抗力をつけ、春になりますと太陽に加熱されて内蔵した生命力を発芽させます。
生命力のないものは、秋、冬で死滅します。
このような大気の働きが、一年を通じて循環しています。これらを四季といい、この四つの大気の働きに応じて生きていかなければいけません。これを〝四神相応〟といいます。そして、このような立地に住むことを四神相応の地に住んでいるといいます。
人が地上に住むには家が必要となります。そこで、家のつくり方の重要性、つまり家相の重要な意味が分かってきます。
人は、天食・地食・人食の三食をとって成長します。
天食とは五気のことで、酸素だけではありません。現代教育では酸素のみ呼吸して生存しているようにいわれていますが、それは違います。五大気を時に応じてそれぞれの必要力だけをとっています。これが四神相応の気です。
また、四神相応の家相とは、この天食が十二分にとれる家の造り方をいいます。
地食とは食物のことです。大地は五味をつくり、五種類の資質を持つ食品、これを五大栄養素といいますが、それを食べて人間の形、肉体をつくっています。したがって、地食は形の原(もと)です。
人食とは何かといいますと、天食は鼻より吸い、地食は口から食べますが、人食は目と耳からとります。「聡明」という字は耳がついています。また、眼は明らかでないと見えません。このようにし耳と目が中心で、見聞きするもの、つまり知識がこれに当たります。
この人食を完全に吸収している人を〝耳目聡明〟といいます。耳が聡(さ)とく、心の目が明らかでないと、せっかくの栄養豊富な人食をとっても消化吸収ができません。
以上の天食・地食・人食の三合がそろわないと、完全な生活は保てません。