東洋医学講座 225
〇心と南
一日では昼、一年では夏季に南気が旺んになります。このときの大気圧は南から北に向かって流れています。
我々はこの夏気・昼気の南気を、南面から受けています。この大気は心気を旺んにさせる気で、この気を受けないものは、陽気が不足となり、冬に至って腎の働きが十分でなくなります。
南方の陽気をふさぐものは、大和することが少なく、闘争、訴訟、法違反を犯し、偏見に陥ります。人体では、脳疾患、眼疾、循環器系疾患にかかりやすいです。
▽南気はいつ動くか
南は一日では昼、一年では夏で、その大気を〝南気〟といっています。つまり、南気とは、一日では昼の空気、一年では夏の空気のことであります。夏の南気の旺んなこのときの大気圧は、南から北に受かって流れています。
夏、南以外から風圧のかかる日もありますが、それは正常ではなく変調です。順調な条件では、夏や昼は南から風圧がかかります。
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