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東洋医学講座 234

〇心と二・七

基礎数とは一から十までをいい、それを五行に分類しますと、火は二番目、成数では七番目に当たります。

五行では、火性は二・七の数であります。

水=1 腎 6(5+1)
火=2 心 7(5+2)
木=3 肝 8(5+3)
金=4 肺 9(5+4)
土=5 脾 10(5+5)

▽数字と人体

数字と生成機序とは、一・二・三・四・五と形成している順番です。それは人体の生成機序であり、宇宙の働き、万物の生成順です。

人体の場合は、まず腎が生じます。腎精体から始まります。つまり、人体は父母の精子、卵子の交合によって成され、それが後天的な脾化・消化作用と肺化作用により、膨張成長していきます。ゆえに、腎が一であります。

腎精体がまず始めで、次に動的な働きが生じます。それが心臓に化していきます。ついで神経や筋肉がつくられるのと同時に、肝臓組織体が作られて、さらに皮膚、皮膚周囲の組織体、つまり肺臓が作られていき、最後に消化体である全体が形づくられていきます。消化系は脾系で土です。土は形で、形がはっきりしていくのと同時に、全体が生成されていきます。ただ旺する順番が、二番火、三番木、四番金となります。

一の水の発生しているときに、二・三・四が働いていないのではありません。なぜなら、自然は化成していて、組み立てではないからです。

万物の生成順序は、水火木金土と自然律動して成立しています。これが万物を生成する心理の生成機序であります。

六は成数で、五という成数に一を加えたものです。したがって、成数の最初であり、二層目の一番で、六と一は同じ力を持っています。同じように七は二層目の二番となり、七と二は同じです。このように、五が全ての成数の基礎単位になります。

宇宙の働きの最小単位の最大単位が五で、最小単位の最小単位が一、すなわち太極です。ゆえに、一が化成した五行を、またその中に含まれている陰陽、その中で働いている三才を知らなければ宇宙方程式は理解できず、東洋的なものの考え方が分からなくなります。

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