『分かっちゃいるけど怒っちゃう!』ってのは全然分かってないよって話
こんにちは。今日もゆるい育児しています。
お恥ずかしい話ですが、少し前に感情コントロールに大失敗しました。
その時のnote→感情コントロールに失敗した時の反省点とこれから気をつけること
この時すごく苦しかったけど、イラっとしてしまう自分を観察材料にしたことで自分の宿題がよくわかる学びだったと今は思います。
別の記事で、失敗談をどんどんシェアしてほしいってコメントいただいたところでして、観念的なお話よりも実際に行動したり失敗してどうだったかの方が伝わりやすいと思うので、引き続き実体験としての子育て中の怒りやイライラのコントロールについてシェアしていこうと思います。
今日は、分かっちゃいるけど怒っちゃう!とか
分かっちゃいるけどイライラしちゃう!っていうのが実は成り立たないんじゃないかな?と思った話です。
「分かっちゃいるけどやめられない!」 は成り立たない?!
私も一応初学者ながら仏教を学んでいる人間で「怒る必要ない」「怒りはなくせる」「怒らなければいい」って頭で分かっていたつもりでした。実際怒らない育児note書いてるし←
しかしながら解脱してない凡人なので、イライラしてしまう時があるのです。そういう時って
「でも今回は!!」
「とはいえこれは怒るでしょ?!」っと
まあこんな具合で怒りが湧き上がってきてしまう時がありました。
それで先日、怒ってしまった自分自身についてよくよく考えてみたら「分かっちゃいるけど怒っちゃう」っておかしな話だと気づいたんです。
本当に分かっていることならば
その感情を選ばないはずじゃないかな、と。
例えにしましょう。
めちゃめちゃ人気店の超美味しいケーキがあったとしましょう。でもこのケーキに強力で命を落とすかもしれないウイルスがたっぷり含まれていると知ったら、まず普通の人は食べませんよね。我慢しますよね。何故か?ウイルスについての知識があるからです。命を落とす可能性もあるという正確な知識があれば、どんなに美味しそうでも食べませんという選択が出来る。
もし、そのウイルスについて正確な知識がなくて「うーんなんか怖そうだけど、まあ大丈夫なんじゃない?美味しそうだし!」と思う人は食べるかもしれません。何故でしょうか?そのウイルスによって苦しんだり命を落としたり、あるいは大事な人に感染させて命を落とさせる可能性があると言う正確な知識がないからです。
前者と後者の違いは、正確な知識の差です。
正確な知識があれば
「美味しそうだったから」という言い訳もなく
食べない選択が出来るんです。
怒りやイライラに関しても、同じことが言えると思います。
分かっちゃいるけど、怒っちゃう!って言うのは
つまり心の底から「自分の怒り」を分かってないのだと今回自分自身を観察してみて気づきました。
心のどこかで「でもこの状況なら怒るのも仕方がない」とか「自分が可哀想」などなど
怒ってもいい理由・怒るメリットを持っていたんです。
結局、怒る人やイライラしている人(先日の私も!)は、怒りたいから怒ってます。「分かっちゃいるけど」は成り立ちません。本当に怒りたくない人は、怒りません。
分かってるけど、怒っちゃう!場合、不足しているのは怒りやイライラに対して正確な知識や理解なのでは?という結論に至りました。
解決策は 「分かること」
怒ってしまうのは知識が足りていないから。
だとしたら問題の解決策はこれしかありません。
『正確にわかること、理解すること、知識をつけること』です。
問題の解決は問題の理解と様々なシーンでよく言われますよね。
怒りに関しても、怒りを解決するには怒ったらどうなるかを本当に本当に自分に問いかけて、よく理解する必要があると思います。
今回、子供に対してイライラしたり怒ったらどうなるのか、よーく考えてみました。ざっとこんな感じ。
【自分自身への影響】
・子供と一緒の時間を楽しめなくなる
・嫌な気分になる
・集中力がなくなる
・仕事の効率が落ちる
・理性的な判断が出来ず失敗が多くなる
・感動できない、感謝できない
・ネガティブで暗い人間になる
・体調も悪くなる
・自己肯定感が下がる
【子供への影響】
・子供も不機嫌になる
・ママの顔色をうかがうようになる
・人格形成への影響の可能性
・自己肯定感に影響を与える可能性
多分まだまだありそうだけど、ざっとこんな感じでした。
具体的に書いてみると「良いこと1つもないな!やべーな」と気がつきます。
怒ってると、まじで良いことないんですよ。
このことを深く理解すると、怒りたくなるような場面でも「いやいやちょっと待てよ」と怒らずにいられるのではないかなと思います。
怒りを手放した方が何十倍もラクだよねと。
その後、何回か同じようなシチュエーションでお昼寝しなくなったり、調味料を部屋中にぶちまかれたりw 前ならイラっとしちゃいそうなシチュエーションがいくつかあったのですが、怒りの結末をよく理解したことで怒りという感情を選択せずに済みました。
怒ったら、怒ってる自分を見る。
そして知識として「怒りの結末」を思い出す。
これで結構、イライラや怒りを防げると思います。
怒ってたら、子供と一緒にいる貴重な時間楽しめないし、今この瞬間、子供と一緒にいれる奇跡を楽しめないなんて損じゃないか!そう思えるようになります。そうなったら、もう怒りは消えますよ。
一瞬怒りが湧いても、知識によって正気に戻れる感じ。
ウイルス付のケーキを美味しそう!って思って、いやいや待てよ待てよこのウイルスの影響は・・って思い出したら、食べない選択を出来るのと同じ図式です。
自分を変えるしかない
今、その瞬間起きてる出来事に対して「あームカつく!」って暗い気持ちでい生きるか、それとも受け入れて「ま、しょうがないよね!」って明るく楽しく生きるかは結局のところ自分次第です。
怒りたくないなら、本気で向き合って自分を変えるしかない。
イライラした自分を観察してまじでそう思いました!
私くらい凡人だとエゴがめちゃめちゃあるので(何自慢w)、結局自分が正しいと思ってる部分があったんですよ。いつも寝る時間に寝ない娘が間違ってる!って。冷静に考えればそんなのおかしな話なんだけど、怒ってる時って言うのは理性的ではないので、どっかでそう思ってたわけです。
たとえ自分から生まれた子供であれ、子供というのは別の人間であり一人の人格者です。ですから、親であれ子供を勝手に怒るのは権利なんてないと思います。私だって、眠くない時は寝たくない。子供だって同じ。責められる理由なんて1つもなかったはずなんですよね。
どんな時にも明るさを忘れずにいる為に
簡単に怒ったりイライラしたり感情を振りかざさずに、明るく楽しく朗らかなママでいたい。私はそう思っています。でも実際、いつもとなると難しい。解脱に達してない超凡人なのでエゴも感情があるし、不完全な人間だかね。それでも知識をつけることで誰でも変われる!そう思います。
今回イライラしてしまったことや自分自身とよくよく向き合って考えたことで、前から分かっているようで本当に心の底から分かっていなかったことが見えました。
怒りは科学的にも自分自身を破壊することが分かっています。
しかも、相手にもダメージ与えかねない。ましてママと子というごく近い間柄なら、影響は必ずあると思う。
だから、どんな時にも
怒ったら、怒らない
これを忘れずにいたいなと思います。
今回、知識として怒ったらどうなるか考えたのは本当によい経験でした。
自分が恐ろしくて情けなくて本当に苦しかったけど、これは一度腹を据えてやるべきワークだと思います。お一人お一人、怒ってしまった時にやってしまうことや態度って違うので、一度怒ってない時に(これ大事w)冷静に見ることをお勧めします。
怒る条件が揃っていても怒らなくなってこそ
本当の怒らない育児と言えると思います。
私も反省だらけ!
でも失敗から学ベたので、少しはマシな自分になれたと思ってます。少しね!笑
長くなってしまいました!今回はここまでです。
みなさんも穏やかに楽しく明るく過ごせますように!
日々の育児の様子はインスタグラムでいちいち更新してますw
それでは!
怒らない育児は、お釈迦さまの教えの根本部分を伝える初期仏教(テーラワーダ仏教)で学んだことを応用しています。
アルボムッレ・スマナサーラ長老の著書「怒らないこと」では、
怒りについての初期仏教の教えを分かりやすく書かれていますので、ご興味がある方は是非読んでみてくださいね。
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