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ロサンゼルス|カラダにしみる韓国スープの話。

ロサンゼルスを拠点に活動している映像制作会社
ハイボルのコーディネーターのSaiです。こんにちは♪

ハイボルのホームページはこちら!(www.highvoltageusa.com)

2021年も2月に入り、寒さが続きておりますがいかがお過ごしでしょうか?

ロサンゼルスの冬は雨季でもあり、曇りや雨の日もあります。
困ってしまうのは、30度近くまで気温が上がった!
と驚いていると、途端に気温が落ちて今度は15度に…
昼夜の気温差も割と激し、それはそれで体調を崩しそうになる…

日本では体調を崩すと胃に優しいお粥やおじやで身体を温めて生きてきました。アメリカにやってきて知ったのは「こちらの皆さんチキンヌードルスープで滋養をとる」ってことでした。

チキンヌードルスープも悪くないんですが、そんな時ほどアジアの味が恋しくなってしまうのも本当のところ…そして出会ったのが韓国スープ

ロサンゼルスには、チャイニーズタウン、リトル・トーキョー、リトルタイ、リトル・バングラディッシュ、リトル・アルメニア、ヒストリック・フィリピーノタウン、リトル・エチオピア…とたくさんの「リトル」やら「タウン」があるのですが、その中でも巨大に広がっているのがコリアタウンです。

7平方キロメートルが範囲と言われています。中には韓国語しか話せないおじいちゃんおばあちゃんもいて、韓国語の表記しかないお店なんかもあったりして、通りはハングル文字が溢れています。

そんなコリアタウンで出会った身体が元気になるスープとそのお店ご紹介したいと思います。


① 参鶏湯(サムゲタン)
鶏肉と高麗人参や漢方、もち米、松の実、夏目、ニンニクなどを入れて煮込んだスープ。薬膳料理や滋養食とも言われている。

オススメのお店はこちら。

“Buil Sam Gye Tang”
859 S Western Ave, Los Angeles, CA 90005

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メニューはいたってシンプル。

・サムゲタン
・サムゲタンの高麗人参なし
・鹿の角入りサムゲタン
・アワビ入りサムゲタン

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マイルドで香りの良いスープにチキンが丸ごとドーン!
そこに自分でネギを好きなだけふりかけ、塩を加えて、頂きます。
チキンは柔らかくほぐれ、中からとろとろになったもち米、夏目、ニンニク、高麗人参。優しい味で体がみるみる温まり、疲れた心にも体にもしみ入る… 翌朝の体調といったら元気いっぱいです。

鹿の角入りはチャレンジしたことはないのですが、滋養にかなり効きそうです。


② 牛骨スープ(ソロランタン)
牛の頭・足・膝・膝裏の肉・胸肉・内臓などをじっくり時間をかけて煮込んだ乳白色のスープ。

オススメのお店はこちら

 “Han Bat Shul Lung Tang”
4163 W 5th St, Los Angeles, CA 90020

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お店の名前にスープの名称が入っていることからもわかるように
こちらもソロランタンをメインにしたシンプルなメニューです。

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何時間、何日もかけて、乳白色のスープになるまで煮込む、正統派のお店です。脂肪や臭みはなく、純粋にミネラルの豊富な骨と雄牛の成分を煮詰めたスープに、食べる時に塩を加えて好みの味に調節し、ネギをまぶしていただきます。さらさらと体に溶け込み、優しいのに深みがあります。
また辛いペーストを加えて、スパイシーにする楽しみ方も◎

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以前、とあるカメラマンさんが「最初から味をしっかりつけて出して欲しい…出来上がったものをすぐ食べたいし、味付けの加減に戸惑う」と言っていました。そういう方もいらっしゃるかもしれませんが、これは絶妙な自分の好みを知る最大のチャンスともなるかもしれません。

ちなみに、こちらのお店はあんまり英語は通じません。
ジェスチャーを交えて「コレを食べたい」という思いを伝えると良いかと
(ご存知の方は韓国語が通じるかと)!


③ カルビ・タン(カルビスープ)
牛の骨付きカルビをじっくり煮込んだスープ。
具材はカルビをメインに、ネギ、ナツメ、韓国春雨、朝鮮人参など。

オススメのお店はこちら。

“Sun Nong Dan”
3470 W 6th St #7, Los Angeles, CA 90020

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24時間営業なのですが、だいたいお店の前に列ができています。
予約は取らないので、持ち帰るか、並んで待つのみ。

実はチーズタッカルビが美味しいと人気のお店。

タッカルビとは肉や玉ねぎ、にんじんなどの野菜、コチュジャンなどを炒め合わせた韓国料理。韓国語では「タッ」は「鶏」、「カルビ」は「あばら骨」を指していて、タッカルビとは「骨周辺の肉を食べる鶏料理」という意味。現在は鶏だけでなく様々な肉が使われている。

その料理にチーズをかけたものがチーズタッカルビ。ご飯にもお酒にも相性の良い逸品として、日本でも少し前に流行っていたようです。
こちらのお店では目の前でチーズを炙ってくれます。
わりと量が多いのでグループで食べるのがオススメ。

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私がこのお店を訪れた目的もチーズタッカルビだったのですが、
その際に韓国人の友人が「スープも美味しいんだよ」っと注文したのがカルビタンでした。

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骨からほろりと外れる柔らかなカルビ。
素材の旨みが染み出た透明なスープ。
なんとも美味しいのです!

それ以来、ちょっと寒い日や食欲が湧きづらい日、「疲れてもう駄目だ〜」という日には、ここのスープをお持ち帰り。大変お世話になっているスープです。


④ カルグクス(韓国の麺料理)
「カル」は包丁「グクス」は麺類を意味し、生地を包丁で切って作ることから名付けられた。イワシや貝類、昆布、鶏肉などで出汁をとり、塩や醤油で味をつけた温かいスープと一緒に食べる。スープに直接入れて麺を茹でる為、麺の食感にとろみがあるのが特徴。味のバリエーションが豊富。

オススメのお店はこちら。

“MDK Noodle(MYUNG DONG KYOJA)”
3630 Wilshire Blvd Los Angeles, CA 90010

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お店に入ると最初に2種類のキムチが出てきます。
赤い方は通常の辛いキムチ。白い方は辛くないキムチで酸味があります。

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定番の人気メニューは、ポークダンプリングとチキンヌードルスープ。
とろみがあって体がポカポカに温まります。
チキン出汁のスープは安定のホッとする美味しさです。

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他に魚介ベースの麺や辛い麺や、常夏の天候のロサンゼルスでは冷麺も人気です。私はまだトライしたことがないですが、コングクスと呼ばれる大豆ベースのヘルシーな冷麺があり、クリーミーで風味が豊かとのこと。
暖かくなってきたら是非チャレンジしたい一品です。

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⑤ プデチゲ(部隊チゲ〜Military Stew〜)
肉、野菜、豆腐などチゲ鍋の食材に、ソーセージやスパムなどのランチョンミート、インスタントラーメンといった保存食の食材を辛みのスープで煮込んだ鍋料理。

戦時中に韓国に在留するアメリカ人部隊の残飯や支援物資を使って料理をしたところから広まったそう。ランチョンミートとはソーセージの材料を腸ではなく型に詰め、保存性を高めたもので、第二次世界大戦から朝鮮戦争・ベトナム戦争の時代を通して、アメリカ軍の戦闘食料として利用されていました。SPAM(スパム)として日本ではよく知られ、沖縄料理でよく見かけます。

ロサンゼルスに来たての頃、私の移動手段は自転車でした
学生の身分でお金に余裕があるわけでもなく、だだっ広いロサンゼルスの移動で欠かせないものだったわけです。
が、突如、盗まれてしまったのです。しかも夜の授業の最中に。
昼夜の温度差の激しいロサンゼルス…夜になると本数の減るバス…
困ってしまい、へこんでいる私に「まずはご飯を食べて元気を出そう」と
韓国人の友達が連れて行ってくれたのがプデチゲのお店。

食べたところで現実は変わらないけどね…なんて思いながら

お店に入り、テーブルにドーンと置かれた真っ赤な鍋
野菜、肉、ソーセージ、スパム、ラーメンと全てごった煮
グツグツ煮えて白い湯気がモワモワと立ち込める
「とりあえず食べるか…」と食べ始めると
旨!辛!麺ルツルツ!
何コレ、めっちゃ美味しい!

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夢中で食べてる時って会話がなくなるっていうあの状況です。
カラダも心も汗をかいてポカポカ。
満腹になって外に出る頃には、
「だいたいのことはまぁどうにかなるよね。それより美味しかったな〜!」
ホントに単純ですね、元気を取り戻したワケです。

余談が長くなりましたが、オススメのお店はこちら。

”Chunju Han-il Kwan”
3450 W. 6th St #106, Los Angeles, CA 90020

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鍋ですので、2人以上のグループで行かれると良いかと思います。
私は鍋でよくお腹いっぱいになってしまうのですが、麺を食べ終わったら煮詰めたものをご飯と一緒に食べるのが韓国スタイルです。

⑥ スンドゥブ・チゲ
スンドゥブとは純豆腐と書き、日本のおぼろ豆腐に相当する柔らかい朝鮮半島の豆腐。小型の土鍋に、アサリやしじみ、野菜、肉、スンドゥブを入れ、コチュジャン、ごま油、ニンニク、唐辛子などを煮込み、最後に生たまごを落としていただきます。一般的には真っ赤なチゲスープが有名だが、辛味のない白い「ハヤン・スンドゥブ・チゲ」もある。

日本の居酒屋や焼肉屋でもメニューに入っているのを見かけたことがあるかと思うのですが、実はこの料理、1990年代にロサンゼルスへやってきた韓国人女性が作ったレシピが人気を呼び、アメリカ国内のみならず、逆輸入する形で韓国や日本にも広まった料理なのです。

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子どもたちの教育の為にアメリカへやってきたLEEさん、韓国で安い昼の定食として提供されていたありふれた豆腐スープをメインにレストラン「BCD TOFU HOUSE」を開くことを思いつきました。夜な夜な試作を重ね、12種類のスンドゥブチゲメニュー4段階の辛さを選べるカスタマイズシステムを考案。お店は人気を集め、米国内外の店舗は増加、韓国の観光バスが訪れるほどに。2020年の初めには、映画「パラサイト」の監督とスタッフが、ゴールデングローブ賞の授賞式の後に打ち上げの食事をしにきたそうです。残念ながら、2020年8月に癌でお亡くなりになられましたが、まさにアメリカンドリームを体現した女性と言えます。

お店はこちら。

BCD TOFU HOUSE
3575 Wilshire Blvd Los Angeles, CA 90010

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韓国のレストランでは小皿で副菜がたくさん出てきます。
たいていの場合、お代わりは無料で、温かいお茶も出てきます。
ご飯の選択肢は白米のみならず、ブラックライス(もしくはパープルライス)と呼ばれる韓国のお米もあり、美味しいのでコチラも是非お試しください♪

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頭に浮かぶがままに、つらつらとロサンゼルスの韓国スープについて書いてしまいましたが、コリアタウンはまだまだ奥が深いです。焼肉に、デザートに、家庭料理屋に…大きなマーケットや韓国スパ(いわゆるスーパー銭湯)も!

そして冒頭にも書きましたが、ロサンゼルスにあるのはコリアタウンだけではありません。アメリカでどんだけ様々な食事文化に出会ったことでしょうか。そして未だに井の中の蛙であることか。。

またアメリカで出会った異文化体験をご紹介していきたいと思いますので、
お付き合い頂けると嬉しいです♪

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