Highlight UI/UX

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Highlight UI/UX

Highlight(ハイライト)は、迅速にアプリの課題を見つけるヒューリスティック分析サービスです。開発にも強いアーキビジョンのデザインチームが、ユーザー体験をさらに高めるキーポイントを見極め、ユーザビリティ向上の第一歩へ導きだします。highlight-uiux.com

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  • 使いにくいUIを作ってみた

    意図的に使いにくいUIデザインを作って、Highlight診断の様子を再現する記事です。不定期更新。

記事一覧

使いにくいUIデザインを作ってみた(ファッションECアプリ編)

めちゃくちゃ使いにくいシリーズが第3回目を迎えました。今回はファッションECアプリです。 ⚠️デザイン課題を放置するリスクをお伝えするために、診断の様子を再現した…

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インフィニットスクロール。元の位置に戻らなくてイライラ限界

途切れなくコンテンツが表示されるインフィニットスクロール。多くのアプリで活用されるUXの王道です。しかし、ある課題に気づいた方も多いはず。 例えばECサイトで商品を…

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スマホケース。巨大なアフターマーケットを創出

スマホのルックスを自分好みにカスタマイズできるスマホケース。さまざまな素材、色、デザインのものが世の中に溢れています。 現代の技術で滑らないスマホの製造は可能な…

Highlight UI/UX
13日前
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音楽アプリ。尋ねてもいないのにしつこくリコメンド

多くの音楽アプリには、ユーザーの試聴履歴を元に自動でプレイリストを作る機能が搭載されています。 気が利くなと思うこともあれば、余計だなと思うこともありませんか。…

Highlight UI/UX
2週間前
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使いにくいUIデザインを作ってみた(特急券予約アプリ編)

以前に番外編として公開した記事が社内外で好評だったため、不定期でシリーズ化していきたいと思います。 今回のテーマは特急券予約アプリです。 ⚠️デザイン課題を放置…

Highlight UI/UX
3週間前
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アナウンス。過剰すぎて判断力を鈍らせる

日々の通勤や移動で、繰り返される公共交通機関のアナウンスに違和感を覚えたことはありませんか? 初めての利用者と毎日の利用者の両方に配慮しようとする意図は理解でき…

Highlight UI/UX
3週間前
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カーナビアプリ。早いルートに一定時間で自動切り換え

カーナビアプリで、交通状況に応じてより早いルートを案内してくれることがあります。その後のアクションの提示方法はアプリによってさまざまです。 私が見た中で最も秀逸…

Highlight UI/UX
1か月前
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詰め替えウェットティッシュ。2枚目のティッシュがついてこない

汚れを手軽に拭きとれるウェットティッシュ。皆さんの生活でもよく使われていると思います。 中身が無くなったらケースを再利用し、詰め替えパックを買うのが一般的ですが…

Highlight UI/UX
1か月前
3

通知バッジ。お知らせがないのに気を引くニセ通知

ユーザーにお知らせがあることを知らせるバッジ。アイコンの右上に赤い丸で表示されることが多いものです。 通知がある、ということだけを丸ドットで示すパターンもあれば…

Highlight UI/UX
1か月前
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冷感インナー。トップスからはみ出てみっともない

冷感インナーがすっかり定着しましたね。特に夏に着用する場合、ワイシャツやTシャツの下に使うことが多いかと思います。 しかし、男性用のものはインナーの襟元がトップ…

Highlight UI/UX
1か月前
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使いにくいUIデザインを作ってみた(会員管理システム編)

今日は番外編として、「患者と主治医」という構図でHighlight診断の様子を再現してみました。アプリのUIデザインを手掛けたのはレトロマスターと呼ばれる中村 秀樹さん。ク…

Highlight UI/UX
2か月前
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アップデート。タイミングを選べて安心

昨今、アプリのアップデート手段には自動、手動、サイレント、強制などがあります。不具合のリスクから、慎重なユーザーは手動アップデートを選ぶことが多いでしょう。 そ…

Highlight UI/UX
2か月前
3

パワーウィンドウ。中央に配置されていて探してしまう

パワーウィンドウ(ウィンドウの開閉スイッチ)が中央に配置されているクルマがあります。私もこのタイプのクルマに乗っていますが、何年たっても窓側を探してしまうんです…

Highlight UI/UX
2か月前
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個人情報提供。あなたは選ばれた人という特別感演出

ユーザーからフィードバックを得たいときに「製品の精度向上のために少人数の方々にご協力をお願いしています」というメッセージを一時的に表示するアプリがあります。 ユ…

Highlight UI/UX
2か月前
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ストローレスリッド。ストローを使う人が減らない

コンビニやテイクアウトできるコーヒーショップで見かけるようになったストローレスリッド。飲み口付きの蓋でストローを使わずにドリンクを飲むことができます。プラスチッ…

Highlight UI/UX
2か月前
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アルミチューブ。穴が開いてクリームが漏れる

アルミチューブのクリームは、折りたたんで使っているうちに角に穴が開いてクリームが漏れてきますよね。 アルミが無限にリサイクル可能な材料であること、内容物を保護す…

Highlight UI/UX
3か月前
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使いにくいUIデザインを作ってみた(ファッションECアプリ編)

使いにくいUIデザインを作ってみた(ファッションECアプリ編)

めちゃくちゃ使いにくいシリーズが第3回目を迎えました。今回はファッションECアプリです。

⚠️デザイン課題を放置するリスクをお伝えするために、診断の様子を再現した架空のストーリーです。企業名、人物名、サービス名などもすべて架空です。特定の団体、人物、モノ、コトを批判する意図はありません。

概要前提条件は下記の通りです。前回と同様に「患者と主治医」という構図でHighlight診断の様子を再現し

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インフィニットスクロール。元の位置に戻らなくてイライラ限界

インフィニットスクロール。元の位置に戻らなくてイライラ限界

途切れなくコンテンツが表示されるインフィニットスクロール。多くのアプリで活用されるUXの王道です。しかし、ある課題に気づいた方も多いはず。

例えばECサイトで商品を探していて、詳細画面から戻ると元の位置に戻らない経験はありませんか? これが多発すると、多くのユーザーは探すのを諦めてしまいます。

実は、元の位置に戻すことは技術的に可能です。実現しているアプリがたくさんあるのが何よりの根拠です。

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スマホケース。巨大なアフターマーケットを創出

スマホケース。巨大なアフターマーケットを創出

スマホのルックスを自分好みにカスタマイズできるスマホケース。さまざまな素材、色、デザインのものが世の中に溢れています。

現代の技術で滑らないスマホの製造は可能なはずです。しかし、あえてそうしないのは、スマホケースという巨大なアフターマーケットを創出するためかもしれません。

この市場は2023年には世界で約300億ドル規模に達し、Casetifyのような成功例も生み出しています。保護機能や個性化

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音楽アプリ。尋ねてもいないのにしつこくリコメンド

音楽アプリ。尋ねてもいないのにしつこくリコメンド

多くの音楽アプリには、ユーザーの試聴履歴を元に自動でプレイリストを作る機能が搭載されています。

気が利くなと思うこともあれば、余計だなと思うこともありませんか。

例えば、たまたま90年代のヒット作を聞いたとします。そのタイミングで90年代のプレイリストを作ってくるようなアプリは、「これも聞きたいでしょ?」と尋ねてもいないのにしつこくリコメンドしてくる人と同じだと思うんですよね。

皆さんはどう

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使いにくいUIデザインを作ってみた(特急券予約アプリ編)

使いにくいUIデザインを作ってみた(特急券予約アプリ編)

以前に番外編として公開した記事が社内外で好評だったため、不定期でシリーズ化していきたいと思います。

今回のテーマは特急券予約アプリです。

⚠️デザイン課題を放置するリスクをお伝えするために、診断の様子を再現した架空のストーリーです。企業名、人物名、サービス名などもすべて架空です。特定の団体、人物、モノ、コトを批判する意図はありません。

概要前提条件は下記の通りです。前回と同様に「患者と主治医

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アナウンス。過剰すぎて判断力を鈍らせる

アナウンス。過剰すぎて判断力を鈍らせる

日々の通勤や移動で、繰り返される公共交通機関のアナウンスに違和感を覚えたことはありませんか?

初めての利用者と毎日の利用者の両方に配慮しようとする意図は理解できます。しかし、「お忘れ物のないようにご注意ください」といった頻繁な案内に、過剰に反応してしまうこともあるでしょう。

利用者の安全と快適さを追求する一方で、個人の判断力を尊重することも大切です。ますます便利になる現代社会だからこそ、利便性

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カーナビアプリ。早いルートに一定時間で自動切り換え

カーナビアプリ。早いルートに一定時間で自動切り換え

カーナビアプリで、交通状況に応じてより早いルートを案内してくれることがあります。その後のアクションの提示方法はアプリによってさまざまです。

私が見た中で最も秀逸なのは、早いルートに切り替えるかどうか選択肢を提示しながら、一定時間経過したら自動的に切り替えるパターンです。運転中のユーザーに配慮したデザインですね。

個人的には確認不要で切り替えて欲しいですが、これが多くの人に受け入れられるベストプ

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詰め替えウェットティッシュ。2枚目のティッシュがついてこない

詰め替えウェットティッシュ。2枚目のティッシュがついてこない

汚れを手軽に拭きとれるウェットティッシュ。皆さんの生活でもよく使われていると思います。

中身が無くなったらケースを再利用し、詰め替えパックを買うのが一般的ですが、中身を入れた後、1枚目をケースの取り出し口へ通すのが難しく、やっと押し込んでも2枚目がついてこないことが多くてストレスを感じます。

この問題、皆さんはどう対処していますか。

注)主治医はプロダクトデザイナーではありません。UI/UX

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通知バッジ。お知らせがないのに気を引くニセ通知

通知バッジ。お知らせがないのに気を引くニセ通知

ユーザーにお知らせがあることを知らせるバッジ。アイコンの右上に赤い丸で表示されることが多いものです。

通知がある、ということだけを丸ドットで示すパターンもあれば、通知の件数を楕円で囲って示すパターンもあります。

後者において、通知が1件もないときに「0」と表示されるアプリがありますが、やめたほうがいいですよ。なぜなら、通知がないならユーザーの気を引く必要がないからです。

実生活で特に用もない

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冷感インナー。トップスからはみ出てみっともない

冷感インナー。トップスからはみ出てみっともない

冷感インナーがすっかり定着しましたね。特に夏に着用する場合、ワイシャツやTシャツの下に使うことが多いかと思います。

しかし、男性用のものはインナーの襟元がトップスからはみ出て目立つものが多いです。女性用のものは襟元がU字型にカットされるなど工夫がみられますが、男性用は一向に改善される気配がありません。

そもそもインナーとして売るなら、性別問わず「中に着るから外から見えないで欲しい」という役割を

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使いにくいUIデザインを作ってみた(会員管理システム編)

使いにくいUIデザインを作ってみた(会員管理システム編)

今日は番外編として、「患者と主治医」という構図でHighlight診断の様子を再現してみました。アプリのUIデザインを手掛けたのはレトロマスターと呼ばれる中村 秀樹さん。クライアントから使いにくいと言われ続けていて、しぶしぶ相談に来て、Highlight診断を受ける、という設定です。

⚠️デザイン課題を放置するリスクをお伝えするために、診断の様子を再現した架空のストーリーです。企業名、人物名、サ

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アップデート。タイミングを選べて安心

アップデート。タイミングを選べて安心

昨今、アプリのアップデート手段には自動、手動、サイレント、強制などがあります。不具合のリスクから、慎重なユーザーは手動アップデートを選ぶことが多いでしょう。

そんな中、優れたアップデート方法を採用しているデスクトップアプリがあります。控えめに通知を行い、適用タイミングをユーザーが選べるのです。強制的なアップデートはなく、ユーザーのアクションでのみ実行されます。

これは現段階でのベストプラクティ

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パワーウィンドウ。中央に配置されていて探してしまう

パワーウィンドウ。中央に配置されていて探してしまう

パワーウィンドウ(ウィンドウの開閉スイッチ)が中央に配置されているクルマがあります。私もこのタイプのクルマに乗っていますが、何年たっても窓側を探してしまうんですよね。

クルマの設計知識は乏しいですが、私が内装デザイナーなら、スイッチはドア側につけます。なぜなら、スイッチと連動して動く窓の近くに配置したほうが、直感的に操作できるからです。

しかし、クルマは美的外観が購買意欲に直結する製品の一つで

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個人情報提供。あなたは選ばれた人という特別感演出

個人情報提供。あなたは選ばれた人という特別感演出

ユーザーからフィードバックを得たいときに「製品の精度向上のために少人数の方々にご協力をお願いしています」というメッセージを一時的に表示するアプリがあります。

ユーザーはこのメッセージに同意することで個人情報の提供を約束することになりますが、「少人数の方々に」という言い回しが「自分が選ばれた特別な存在だ」という感覚を与え、個人情報が企業に渡るリスクをうまく隠していると言えるでしょう。

しかし、こ

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ストローレスリッド。ストローを使う人が減らない

ストローレスリッド。ストローを使う人が減らない

コンビニやテイクアウトできるコーヒーショップで見かけるようになったストローレスリッド。飲み口付きの蓋でストローを使わずにドリンクを飲むことができます。プラスチック削減を目的としたSDGs観点から注目を集めているこのリッドですが、ストローを求める客が減らず、採用の取りやめを検討する店舗があるそうです。

ストローレスリッドの課題の一つは中身をかき混ぜられない点です。これはストローを求める客が減らない

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アルミチューブ。穴が開いてクリームが漏れる

アルミチューブ。穴が開いてクリームが漏れる

アルミチューブのクリームは、折りたたんで使っているうちに角に穴が開いてクリームが漏れてきますよね。

アルミが無限にリサイクル可能な材料であること、内容物を保護するのに最適なことは知っています。しかし、カバンの中でクリームが角から出ていることがたびたび起こると「またか」とうんざりします。

その素材や製法がサステナブルだとしても、漏れてクリームが無駄になるとしたら、エシカルではありませんよね。もし

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