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良寛禅師戒語『九十戒』
人と話した晩にわたしは赤面してしまいます。
普段から言葉や態度などに気を付けているつもりでも後から考えると、そう言えばあのときこんな言動をしてしまったけど、や、あれは言わなくてもよかったかもとか。
いつもその日の会話を思い出すみたいな感じで、後悔ばかりが残ってしまうことがある。
そこで参考にしている偉人の戒めの金言をご紹介。
良寛禅師は江戸時代後期に活躍した禅僧で、多くの人々に親しまれる人物です。
彼が残した『九十戒』は、日常生活において守るべき戒律のリストで『九十戒』の中からいくつかの重要な戒律を紹介します。
朝起きてすぐに床に足をつけること。 朝起きたら、まず床に足をつけることで、自分がこの世に存在することを自覚するようにという意味が込められています。
食べ物を食べるときに、無言で食べること。 食事をするときは、食べ物に対する感謝の気持ちを忘れずに、黙って食べることが大切です。
人の話を聞くときには、真剣に聞くこと。 相手が話していることをただ聞くだけではなく、その背景や意図を理解しようとして真剣に聞くことが求められます。
他人を悪く言わないこと。 他人の欠点を見つけることは簡単ですが、それを口に出して他人を悪く言うことは、相手にとって傷つけることになります。そのため、他人を悪く言わないように心がけることが重要です。
求められたら、喜んで助けること。 自分ができることであれば、他人を助けることは当然のことです。自分が何かに役立てることができる場合には、喜んで協力するよう心がけましょう。
以上、『九十戒』のごく一部をご紹介しました。
これらの戒律は、良寛禅師が生涯をかけて実践した教えが込められており、私たちが日常生活で守るべき基本的な価値観が示されています。
良寛禅師戒語『九十戒』
・一、 言葉の多き
・一、 物言いのきわどき
・一、 話の長き
一、 講釈の長き
一、 差し出口
一、 手柄話
一、 自慢話
一、 公事(訴訟)の話
一、 諍(いさか)い話
一、 不思議話
一、 物言いの果てしなき
一、 へらず口
一、 人の物言いきらぬうちに物言う
一、 子供をたらす
一、 言葉の違う
一、 たやすく約束する
一、 よく心得ぬことを人に教える
一、 事々しく物言う
一、 引き事(見聞きした事や本で読んだ事)の多き
一、 ことわり(理)の過ぎたる
一、 あの人に言いて良き事をこの人に言う
一、 その事の果たさぬ内にこの事を言う
一、 へつらう事
一、 人の話の邪魔する
一、 侮ること
一、 しめやかなる座にて心無く物言う
一、 人の隠す事をあからさまに言う
一、 酒に酔いて理(ことわり)言う
一、 腹立てるとき理(ことわり)言う
一、 親切らしく物言う
一、 己が氏素姓の高きを人に語る
一、 人の事聞き取らず挨拶する
一、 推し量りの事を真事になして言う
一、 悪しきと知りながら言い通す
一、 言葉咎め
一、 物知り顔に言う
一、 見る事聞く事一つ一つ言う
一、 説法の上手下手
一、 役人の良し悪し
一、 よく物の講釈をしたがる
一、 子供の小癪なる
一、 老人のくどき
一、 若い者の無駄話
一、 引き事の違う
一、 押しの強き
一、 珍しき話の重なる
一、 好んで唐言葉を使う
・一、 人の理(ことわり)を聞き取らずして己が理を言い通す
一、 都言葉など覚えてしたり顔に言う
一、 よく知らぬ事を憚りなく言う
一、 聞き取り話
一、 人に会って都合よく取り繕って言う
一、 わざと無造作げに言う
一、 悟り臭き話
一、 学者臭き話
一、 茶人臭き話
一、 風雅臭き話
一、 さしても無き事を論ずる
一、 人の器量のある無し
一、 あくびとともに念仏
一、 人に物くれぬ先に何々やろうと言う
一、 くれて後人にその事を語る
一、 ああ致しました、こう致しました、ましたましたのあまり重なる
一、 俺がこうした、こうした
一、 鼻であしらう
(以上九十ヶ条、一部省略)
と書いておきながらで申し訳ないが、下記の言葉に助けられる(笑)
ニーチェは「反省をしてはいけない」と言う旨の発言をしています。
ニーチェはその著作の中で、「仕事を終えて、じっくりと反省する。
一日が終わって、その一日を振り返って反省する。
すると、自分や他人のアラが目について、ついにはウツになる。
自分のダメさにも怒りを感じ、あいつは憎たらしいと思ったりする。
たいていは、不快で暗い結果にたどり着く。
疲れているときは反省をしたり、振り返ったりするべきではない」と記しています。
言ってしまったものは変わらない、考えても疲れるだけw
反省ではなく次の自分の成長を目指したい、そうやって繰り返して生きていくのが人生ぞ!