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今日も食品売り場で立ち尽くす

自分は買い物がヘタクソです。

自分が食品売り場で買い物をしているとき、主婦とか単身赴任のオジサンとかが、次から次に躊躇なくカゴに放り込んでいる姿をみると、心から感心してしまいます。

自分はそんなに威勢よく選ぶことができません。

自分はもういい歳してますが、賞味期限ひとつについても、いまだに定見を持つことができず、しばし立ち尽くしてしまうということがあるんです。

例えば、同じちくわの賞味期限が、2日後と3日後とふたつある場合に、3日後を選ぶべきか、より短い2日後のものを選ぶべきか…

なにをバカな…同じ値段なんだから、賞味期限がより長いものを選ぶのがいいに決まってるだろ、という声が聞こえてきそうです。

でも自分が、ちくわの例でいえば、3日後を選んでしまったら、2日後の方が売れ残って食品ロスの原因になってしまうかも…

気にしすぎというなかれ。我が国で1年間に発生する食品ロスは、なんとおよそ600万トン!いまや大きな社会問題としてクローズアップされているんです。

でも、正直600万トンなんて途方もなさすぎて、実感がわきません。手に取ったこの商品が捨てられたらイヤだな、買えずに困る人いないかな、というのが、より実感に近いところです。

また声が聞こえてきました…

そんな殊勝なこというなら、それこそ迷うことないじゃないか、短い方買えば?

はい、おっしゃるとおりです(汗)

しかし私という人間が殊勝にできていないものですから、それこそが食品ロスの原因であるところの、コスパ主義という資本主義社会の呪縛から自由になることがなかなかできません。

結果…
これから急におなか壊すかもしんないし…そしたらオレひとり暮らしだから他にだれも食べるひといないし…1日でも期限が長いのは少し安心というか…でもやっぱりその考えはジコチューなのではないのか…などと心のなかで独りごちつつ、今日も立ち尽くすのでした。

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