部活顧問Q&A
部活顧問に関する疑問や不安をまとめたQ&Aです。教員採用試験に合格し、晴れて来年度より教員になる方向けの内容です。こちらを読んで不安を解消し、ぜひ中高の教員としてやりがいをもって働いてください。
Q.スポーツの指導をしたことが殆どありません。大丈夫でしょうか?
A.未経験の競技の部活を持つことは当たり前です。そのため、皆やっています。管理職も『未経験なら勉強になる』『教員として成長するための良い機会』と未経験競技の顧問を頑張るように勧めてくれます。
Q.土日に休むことはできますか?
A.難しいでしょう。運動部は週末に大会や練習試合があります。少なくとも土日のどちらかは部活で潰れることは覚悟しましょう。大会がある場合には土日両日とも無くなることが当たり前です。土日の予定は常に空けておきましょう。
Q. 部活顧問をしたくないですが、断ることはできますか?
A. 法的には勤務時間内の部活顧問業務を断ることは難しいでしょう。しかし、勤務時間外については、管理職は職務命令を出せないことになっています。そのため、断ることは法的には可能です。しかし、教員のあるべき姿として、プライベートの時間や家族友人を犠牲にして生徒の為に働くことが求められます。また、顧問を断った分、負担の重い分掌を複数持たされるなど、顧問を断った報復的な校内人事が行われることもあります。どちらが良いか天秤にかけ、よく考えましょう。
Q. 部活顧問を無理やりやらせるのは違法ではないのでしょうか?
A. 多くの学校では部活顧問は教員へ命じているのではなく、あくまで管理職からの『お願い』という形になっています。なぜなら超勤四項目により、教員には部活に関して時間外勤務命令を出すことができないからです。当然、顧問業務は休日の練習や大会引率も含まれるため、大っぴらに管理職は職務命令だとは言えません。そのため、『お願い』であり、顧問は『お願い』に応えて自主的自発的に部活指導をしているということになっています。職務命令もなく自分で進んでやっている扱いなので、違法だとは全く言えません。
Q. 顧問として大会での成績を上げることを求められますか?
A. OBOG会が強い学校や、部活動に力を入れている学校では、大会成績を上げることも当然求められます。負けて上位大会に出場できない等の不甲斐ない結果を残した場合、保護者OBOG管理職同僚から顧問へのクレームがあることは覚悟して下さい。
Q. 部活は地域移行が進んでいると聞きます。顧問をする必要はないのでは?
自治体によって、地域移行の進展具合はまちまちです。現状の地域移行は土日のみであり、平日は引き続き教員が部活を指導することを求められます。放課後は安全配慮義務のため常に立ち会っての部活指導で時間が取られ、その後に翌日の授業準備や校務を行うなど、夜遅くまで働くことは変わりないでしょう。また、現状で地域移行をしている自治体でも、その運営費の半分ほどは国からの委託費で賄われている状況で、持続的な地域移行の仕組みには程遠い状況です。
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