見出し画像

シンガポール出張事情(2024年7月)

4年ぶりに海外出張をしました。コロナ前と比べ、いろいろと変わったことがありましたので、みなさんのご参考になればと記しています。


チケット手配

2024年6月にシンガポールのHQに出張することが決定し、7月の出張に向けて手配を始めました。
まずは航空会社のチョイスからスタートし、今回はANAを選びました。JALやシンガポール航空も選択肢にありましたが、値段はそれほど変わらない様だったので、サービスの行き届いているANAにしたという感じです。一か月前の段階で、すでに2/3ほど座席が埋まり始めていました。行きも帰りも、なんとか3列シートの通路側を確保しましたが、特に帰りは深夜便(夜にシンガポールを出発して、早朝に日本へ到着する)を選んだところ、おそらくツアー観光客グループの予約とかぶったようで、かなり混雑していました。

正直なところ、出張で会社が費用を支払ってくれるのであれば、やはり観光客の少ない時間帯の便を利用するのがおすすめです。シンガポール便であれば、行きも帰りも午前中に出発して夕方に到着する便があるのですが、そこの時間帯がねらい目かと思いました。
最終的に行きが平日11時発(羽田ーチャンギ)、帰りが金曜22時発(チャンギー羽田)往復便をとりましたが、エコノミーで13万円くらいでした。
ちなみにシンガポールは、残っているパスポートの期間が半年以上あれば、ビザは不要です。

羽田空港まで

平日の11時発便なので、9時くらいには羽田空港に到着しておかなくてはならず、電車だと通勤ラッシュにはまってしまうのでタクシーを利用しました。
2日前に予約を手配したのですが、主要なタクシー会社は電話もつながらず、そこで利用したのがこのNear Meというサービスです。
オンラインで配車の依頼ができ、貸し切りや乗り合いなどサービスも充実しています。乗り合いの場合は、同乗者の人数によってかなり料金がお安くなるようです。
初回は割引クーポンが出ていたので貸し切りを利用しましたが、9人乗りのアルファードでお迎えに来ていただきました。とてもよかったです。

アライバルカード

羽田から飛行機に乗る前に、オンラインでシンガポールのアライバルカード手続きをすませておくことをおすすめします。
現在、シンガポールでは入国の際に必要な書類は、3日前からオンラインで申請ができるようになりました。(紙での提出はできません)
シンガポール入国管理庁(ICA)Webページで手続きを行いますが、すべて英語の案内になります。

おそらく観光ツアーであれば、事前に旅行会社から案内があるのでしょうが、私はまったく気が付かず、飛行機の上でCAさんからこの件を聞きました。Wifiサービスに加入していれば飛行機の中から申請ができますが、私は利用していなかったため、チャンギに着陸してすぐに空港のWifiに接続し、ICAのサイトから申請を行いました。

事前に申請をしていないと入国ゲートを通れず、その場で手続きをさせられます。何台かiPadが置いてありましたが行列ができていました。日本にいるうちに申請をしておくのが慌てずにすんでベターです。

申請方法についてはJALのサイトにも案内がありましたので、リンクを貼っておきます。

ホテル事情

私は今回、オーチャード付近のシェラトンタワーホテルに滞在しました。3泊しましたが、おおよそ一泊220ドル(ドル=シンガポールドル)でした。会社の指定ホテルだったので、レートが普通より良かったかもしれません。
チャンギホテルまではタクシーを利用しました。おおよそ30分くらいで到着しましたが、料金は40ドル程度でした。

ちなみに、会社のオフィスがラッフルズプレイスにあるのですが、同じ時期に出張していた同僚はオフィス近くのホテルにステイしたと言っていました。この辺りはMRT(シンガポール地下鉄)でチャンギ空港へ行き来できるので、深夜便や早朝便を使う場合に便利だそうです。仕事の予定によって、ホテルの場所を変えるというのも選択肢だと思います。

ちなみにオーチャードは日系デパート(高島屋、伊勢丹)があり、ショッピングモールもたくさんあるので、食事には困りません。またシンガポールのオフィス街は、ビルの中にフードコートがあったりするので、現地の食事を楽しむことができますが、やり取りはすべて英語(しかもシングリッシュ…)です。

換金レート

私がシンガポールに行った7月上旬は、一番円安のタイミングだったため、とにかく換金レートも悪かったです。ホテルのレセプションで「両替したいんだけど」と相談したところ、スタッフが「ホテルで換金はとにかくレートが悪いからおすすめしない」と言うくらいだったので、近くのショッピングモールにある換金所を紹介してもらいました。それでも10,000円が83シンガポールドル(1ドル120円くらい)で、生まれてはじめて「オーマイゴッド」って叫びました。

7年位前に同じく出張でシンガポールにきたときは、1ドル80円くらいだったと思うので、ほぼ換金レートは1.5倍くらいになっていて、そのせいか日本人は本当にすくなかったです。空港から乗せてくれたタクシーの運転手も「オーチャードに行っても日本人いないよ」と言われました。確かにショッピングの目抜き通りであるオーチャードでは、ほとんど日本人をみかけなかったです。

※7月31日に日銀の上田総裁が金利引き上げを公表してから、一気に円安が進みましたので、今はもっとレートはよくなっていると思います。

おすすめ観光スポット

仕事の合間に1日ほど観光しました。おすすめスポットを紹介します。

1)シンガポール植物園(滞在時間・3時間ほど)

オフィシャルサイト(英語)
シンガポールがもともとジャングルだったということを感じるにはもってこいの場所です。入場料は無料。(一部奥のほうにあるガーデンは有料です。)広大な敷地にランや草木が生い茂っており、自然を感じることができます。
日本とまったく異なる植物、景色が楽しめ、シンガポールらしさを味わうことができるスポットです。

Tanglin Gate(ゲートはいくつかあります)
植物園マップ
日本ではみたことない草
ランですよね?(花の名前に疎くてすみません)
ジャングルの中に咲く花
広い敷地のところどころに、レストランやおみやげ物の売店があります
植物園オリジナルのグッズはお土産におすすめ
敷地内にあるタクシー呼び出し機。ボタンを押すと、敷地外にある「タクシー待ってます」サインが付くようなのですが、待てどもタクシーは来ず。たまたま通りかかった園のスタッフが、「電話でタクシー呼んであげる」と言ってくれました。帰りにタクシーを使う場合は、スタッフの方にお願いしたほうがいいです

2)マリーナベイサンズ(滞在時間・30分)

中にショッピングセンターとカジノなどがあり、宿泊客以外でも楽しめます。日本人は円安で買い物が厳しい状況ですが、他国の人はショッピングを楽しんでおり、本当にうらやましかったです。円のレートがまた戻ったら、お金持って遊びに来たいです。

屋上にインフィニティプールがあることでも有名なホテル
建物のなかにゴンドラが・・・
カジノの入り口

3)ガーデンズバイザベイ(滞在時間・2時間)

オフィシャルサイト(英語)
マリーナベイサンズのすぐわきにある植物園です。こちらも園の中に入るのは無料ですが、奥のほうにあるドームなど施設に入る際は有料です。園内を散歩するだけでも楽しめますが、日中は蒸し暑いのでドームまでのバス(往復で3ドルくらい)を使うのもおすすめです。

ガーデン入口の看板
園内を周遊するバス?というかカート(有料)
景色は最高です
木を模したSupertree Observatoryに登るのは、有料だったのと、結構な高さがあるのでやめました(高所恐怖症なので…)

4)マーライオン公園(滞在時間・10分)

シンガポールの超有名スポットと言えばここ。7年前にきたときより、かなり観光地らしくなっていてビックリ。そして人の多さにもビックリ。
マーライオンとマリーナベイサンズのコラボ写真が撮れるスポットです。

あるのはマーライオンのみの公園です
マリーナベイサンズに向かって噴射

交通手段

タクシー

空港からホテル、ホテルから観光地への移動はタクシーを使いました。ほぼすべてのタクシーでクレジットカードが使えるので便利です。
シンガポールは朝晩にスコールが降るのですが、すると途端にタクシーが捕まらなくなるので、タクシー会社に電話して配車してもらうのがベターです。ホテルの場合、ドアマンに頼んで呼んでもらうとすぐ来ます。が、送迎料金がいくらかかかります。

タクシーの安全面についてですが、シンガポールのタクシーは安全だと思います。滞在中に何度も使用しましたが、何も問題なかったです。シンガポールの運転手はきさくな人が多く、車内でいろいろ会話が弾みました。(人生観について語る、おもしろおばさん運転手なんかも居ました)

MRT(シンガポール地下鉄)

利用するホテルや観光地の近くに地下鉄の駅があるなら、タクシーよりも早くて確実な移動手段です。
駅の改札脇にあるインフォメーションでカード式のチケット(10ドル)を購入すると、5ドル分乗車できるようになります。(5ドルはデポジットで、カードを解約すると返ってきます)
チャージ機も各駅にあるので、残金がなくなったらチャージでき、またクレジットカードも使えます。

地下鉄の改札。真ん中のブースに係員がおり、カード式チケットを買うときはここに声をかけました
シンガポールの地下鉄

食事

フードコート

シンガポールのローカルフードを味わいたいなら、フードコートがおすすめです。野外のフードコートだけでなく、シティのビルの中にもあり、ビジネスマンたちがランチを楽しんでいます。
注文は英語なのと、メニューが見慣れないので最初はオーダーが難しいかもしれませんが、値段はお手頃です。チャレンジがてら行ってみてはいかがでしょう。

地元のひとであふれかえるフードコート
空いている席をみつけるのが結構大変
ヌードルのお店で食事しました
パッタイで使われるような太麺の焼きそば。10ドルもしなかったと思います。ウスターソースらしきもので味付けされていて、おいしかったです
マンゴージュース。3ドルくらいだったと思います(うろ覚え)
オフィスビルのなかにも、こんな感じのフードコートがあります

デパ地下

オーチャードには、日本系のデパート(高島屋と伊勢丹)やとにかくでっかいショッピングモールが連なっています。
地下にはフードコートもありますし、レストランでちょっとした食事を楽しむこともできます。

手前が伊勢丹、奥が高島屋
高島屋の地下にあるフードビレッジです
日本のフードコートと変わらぬ風景。近くには日系のパン屋・ドンクなどがあり、朝ごはん用にいくつかパンを購入しました
地下にはスーパーマーケットも入っています

買い物

海外に行くといろいろ買い物をするのですが、円安ピーク時だったこともあり、ほとんど何も買いませんでした。
行きに時間があったので羽田空港で免税品を購入しましたが、日本の値段で消費税がかからなかったので、しばらくはこれが一番安いのかもしれません…。
ちなみにシンガポールのチャンギ空港は、Jewelというバカでかいショッピングモールがあり、ブランド店やレストラン(日本食もあり)が出店しています。何か欲しいものがあれば、早めに空港に行ってチェックイン後にショッピングをするのがおすすめです。

Jewelのなかにも植物園が。シンガポールはとにかく植物園が多かったです
お土産物屋でみつけたマーライオンのイラストが入ったポーチ。シャレで購入しようかと思いましたが、お値段25ドルの値札を見て断念。何もかもが高いうえに円安がのしかかります

深夜便で帰国

夜の23時にシンガポールを出発する深夜便で帰国しました。夜19時くらいに空港についてショッピングモールをぶらついた後、チェックインカウンターが空いたらすぐに荷物を預け、さっさとイミグレーションを済ませてしまいました。

というのも、イミグレーション内にはホテルがあり、そこでシャワーを浴びることができます。(20ドル)

ショッピングモールのJewelにもシャワーが借りられるサービスがあると聞いて行ってみたのですが、到着便の人たちが飛行機から降りてから押し寄せており、2時間待ちと言われて断念しました。イミグレーション内の施設のほうが比較的空いているようです。

帰りの機内も、座席は2/3ほど埋まっていました。シャワーといっしょに歯磨きもすませておいたので、機内ではすぐに眠ることができ、深夜便でもかなり快適に過ごすことができました。

羽田空港から帰宅

朝7時前に羽田空港に到着しましたが、この時間帯はリムジンバスがなく、帰りもタクシーを利用しました。深夜便を使うと、羽田から家までの交通がネックになると気が付きました。

ちなみにタクシーですが、都内まで利用すると1万円近くメーターがあがりましたが、いまは多くのタクシー会社で定額制が導入されているようで、今回利用したタクシーも精算時に料金が変更になりました。(8000円台に減額されました)
家族などで複数人で移動する際は、タクシーのほうが断然便利かもしれません。

おまけ

ふと立ち寄ったスターバックスでは、マーライオンのケーキが売ってました。このキャラクターがキーホルダーにもなっており、唯一今回のお土産として購入しました。スタバはローカルなグッズが充実しているので、お土産探しを兼ねて遊びに行ってみるのもいいですよー。

マーライオンのケーキ
キーホルダー

とにかく今回は、「何も買えない」という印象の強かったシンガポールでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?