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秋の夜長に大人の洋楽BALLAD ①

♬ You Can Have Me Anytime / トワイライト・ハイウェイ

Boz Scaggs

 まだ暑い日が続きますが季節的には秋の到来。外を歩いても幾分太陽が秋の顔つきになってきた気がします。秋の夜長の過ごし方と言えば皆さん様々だと思いますが、読書にBGMを…とか、じっくり音楽鑑賞を…という方に向けて、(私の独断ではありますが)おススメ洋楽 “大人のBALLAD” を何回かに分けお届けしたいと思います。
 
 その第一弾としての選曲はBoz Scaggsの「You Can Have Me Anytime」です。これぞ基本中の基本、Boz Scaggsは1970年代後半から1980年代にかけて
主に数多くのヒット曲を放ったAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック の略、要は大人向けのお洒落ロックです)の代表格、その王道を行くアーティストです。ベタな選択とお詳しい方には叱られそうですが、ここは敢えて
BozとCarlos Santana(後述)のギターに免じてお許し下さい。
 彼には他にも多くの名曲BALLADがあります。当該楽曲も、洗練されたロマンチックなメロディーに片思いを題材にした詞が乗り何とも “雰囲気” なのですが、この度の選曲に当たり特筆すべきは間奏で泣いてくれるギター・ソロです。そのプレーヤーが前述のCarlos Santanaです。メキシコ出身の彼は世界中で偉大なギタリストの一人として認められ、多くのプロ・ギタリストの尊敬を集める存在です。背伸びAOR少年だった私は、この間奏の部分だけを何度もリピートして聴きました。この演奏に涙しないよう…どうかご注意下さい。
 
 妄想イメージになりますが、30代の私はある女性に片思いをしています。仲々機を掴めず切ない日々の中、ある日独りで海を見に車を走らせます。季節は夏の終わり、まだ暗い内に東京都心から湘南の葉山に向かいます。高速湾岸線の空港中央を抜け本牧ジャンクションを越えた辺りで ♬ You Can Have Me Anytime のイントロが流れます。アメリカのハイウェイを思わせる車線の広いノンストレスな高速道を進み、三渓園を過ぎると薄っすらオレンジ色の光が射し始め、見る見る明るくなると磯子の少し手前でSantanaのギターが鳴る訳です。眩しさに目を細め、横浜港を脇目に磯子プリンスホテル(当時)の前を通過しながら聴くその音色は何とも涙…そんな感じでしょうか。あくまでフィクションです。
 
 余計な前置きが長くなりました。皆さん個々のイメージでどうかご堪能頂けますと幸いです。



ご覧頂き有難う御座います。


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